どーもです。ブリヂストンゴルフのニューモデル「ツアーB X」シリーズのアイアンですが、同シリーズは従来通りポケキャビ、キャビティ、マッスルバックの3モデルをラインアップしています。今日紹介するのはポケキャビで、最も扱いやすいと思われる「ツアーB 202CBP」アイアンです。スペックを見ると先代よりもロフトが1度立っているので、時代の流れを感じますね。どんなアイアンなのか。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


先代「ツアーB X-CBP」同様ポケットキャビティアイアンですが、 デザイン的には全くの別モノ。ニューモデルはトゥ側後部にバーを配置することで、トゥ側の剛性を高めているようです。なお、このバーの位置は番手によって最適位置に計算されているようです。

フェースはセミラージ。形状的には先代とほぼ同じで、ブリヂストンのアイアンとしては伝統的な形状だと思います。

ソール幅はセミワイド。先代よりもやや広めになっていました。

ネックはセミグース。先代よりもグース度合いはやや強めかな。ボディもファットで、中空構造のような見た目でした。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードの厚みは確保されていますね。見た目的には先代同様のイメージでした。

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量422g、バランスD2。シャフトスペックは、重量106.5g、トルク1.7、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。でも、まあ、ボクの劣化もあるので、まずまずかなw グリップはウッド系に比べるとやや細めに感じましたが、ボクはやや太めが好みなので…。ワッグルでのヘッドの動きは少なく、素振りではシャープに振り切れそうなイメージでした。


実際に打ってみると、ウッド系は直進性の高さが印象的でしたが、アイアンは程よいつかまりで、ボクのスイングでオートマチックにドローを打ちやすいイメージでした。球の上がり方もかなりオートマチックで、先代よりもロフトが1度立っているにもかかわらず、上がりやすくなっていた印象です。弾道の見た目でも、スピン量が少なめなのが分かるし、スカイトラックで確認してみても5000rpmを切っていました。確実に変わったのは打感ですが、それは後述しましょう。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS38.3m/s、初速48.8m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量4336.8rpm、サイドスピン-897.7rpm、飛距離172.6y

【ベスト】

HS38.3m/s、初速48.8m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量4214.5rpm、サイドスピン-980.5rpm、飛距離173.2y


打感はソリッド系。先代は柔らかめで、先々代がソリッド系だったと記憶しています。過去記事にもそう記していましたが、今回はソリッド系です。弾き感と柔らかさがいい感じにブレンドされていて、打ち抜き感がいい感じ!! 音はいい感じの中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら。

弾道的には高弾道です。先代比1度立っているにもかかわらず、この上がり方は、時代流れとはいえ、ある意味感心せざるを得ませんね。スピン量も少なめで、強弾道イメージ!


出球傾向ですが、ボクのスイングで、ドロー系。先代よりも曲がり幅が少ないイメージでした。


シャフトフィーリングですが、切り返しで手元が気持ちしなるイメージ。でも、それほどしなりは感じませんでした。どこかがギュンとしなるモデルよりもシャープに振れるし、フェースが返ろうとする動きもそれほどではなかったように思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系アイアンで、重量帯さえ合わせれば、ある意味使い手を問わない受け入れ間口の広さがあると思います。ロフトが1度立っていますが、それだけとは思えない飛距離アップもあり、どちらかといえば飛距離を意識したモデルなのかもしれません。腐れフッカーのボクが打っても、曲がり幅が少なく、そういう意味ではウッド系同様直進性が高いモデルかなって感じました。


※システム更新の関係で本記事に過去記事のリンクを貼れませんでした。お手数ですが、先代にご興味のある方は検索をお願いします。

<ブリヂストンゴルフ「ツアーB 202CBP」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:9▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=軟鉄(S20C)、フェース=【#4~7】SAE8655クロムモリブデン鋼、【#8~PW】軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106g/1.7/元調子)、「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。カーボンシャフト「MCI B65」(S=61g/3.0/中調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#5~PW)セット10万8000円+税、単品(#4)1本1万8000円+税。カーボンシャフト装着モデル6本セット12万円+税、単品1本2万円+税。

■備考:「NSPRO950GH neo」はカスタムラインアップ