どーもです。今日紹介するのはミズノ「ST200X」UT。昨日紹介した「ST200」FWはぶっ飛びでしたが、そうなるとこのUTも・・・!? 嫌でも期待してしまいます。普段「距離はともかく曲がらない方がいい」と豪語しつつも、いざぶっ飛び系クラブに遭遇するとその言葉もむなしい遠吠えに思えちゃいます。果たしてこのUTにもそんな辛酸をなめさせられてしまうのでしょうか。早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


デザイン的にはドライバー、FW同様ですね。形状的にはトゥ側にややボリュームがあるような今風で、ソール後部のボリュームゾーンはほぼフェース中央の延長線上になっていました。

フェースですが、ネック側がシャロー気味で、トゥ側がややセミディープに見える、なかなか見たことのない形状でした。どういう効果があるのかはナゾです。

ボディは意外にもセミディープかな。クラウンがこんもりしているので、そう見えるのかもしれません。UTにしてはやや大きめなボディにも見えました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。いわゆるジャパニーズUT的なフォルムです。つかまりが良さそうな印象だと思います。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「20 MFUSION D」Sフレックスシャフト装着モデルの4U。スペックは、ロフト角20度、ライ角59度、長さ40.25インチ、総重量333g、バランスD2。ヘッド体積110cm3。シャフトスペックは、重量57g、トルク4.4、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ったみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップもやや細め。シャフトを手でしならせてみると、これもSフレックスにはしてやや柔らかめで、しなりポイントは真ん中辺り。ワッグル、素振りの感覚はFWと同じような感覚でした。


実際に打ってみると、いきなり210yをマーク。「これも飛ぶじゃん!!」と思ったけどよくよく見てみると、ロフト角20度。いつもの21度よりは確かに1度立っていますが、それでも210y飛べば充分飛び系かなって! まあ、FWがぶっ飛び過ぎだってことなのか、単にボクのドライバーに難ありなのか、それとも両方なのかはここではスルーしますw 話は戻ってこのUTですが、かなり気持ち良く振れます。いい意味でアバウト。球の上がり方も、つかまりもいい感じで、特に気にすることがなく振れるのは好印象。扱いやすいモデルだと思います。UT特有のつかまり過ぎもなく、弾道にもヨレ感がなくロースピンの強弾道イメージでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS39.8m/s、初速55.5m/s、打ち出し角14.0度、バックスピン量3508.1rpm、サイドスピン-387.8rpm、飛距離208.6y

【ベスト】

HS40.0m/s、初速55.8m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量3542.0rpm、サイドスピン-457.9rpm、飛距離210.0y


打感はやや弾き感強めのソリッド系。FWはマイルド寄りのソリッド系としましたが、このUTでは若干弾き感が強めに感じました。音はやや高め。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には高弾道ですね。ロフト角20度ですが、充分上がります。そしてスピン量やや少なめの強弾道イメージですが、スカイトラックデータ的にはアベ3500rpm辺り。過去に打った20度モデルは3200rpm辺りなので、実はスピン量は適度に確保されているのかもしれません。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。何も意識せずに自然に打って、いい感じのドローが打てるのは、ボク的には好印象!!


シャフトフィーリングですが、イメージはFWで感じたのとほぼ同じですね。ドライバーで感じたヘッドの返り感がほぼ感じず、FW同様フェースがスクエアにとどまり分厚いインパクトを迎えられそうなイメージでした。ということは、「ドライバーのシャフトは先端剛性をちょっとだけ上げると、ボクにドンピシャ!?」とか思ったりして・・・


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~42m/s辺りにオススメ。正直FWのぶっ飛びぶりで、このUTにも過度に期待しすぎたということはありますが、それでも飛び系UTであることは間違いないと思います。その上で、かなり打ちやすさを意識したモデルで、FW同様プレーヤーの受け入れ間口が広いモデルのように感じました。いい意味でアバウトに打てる気楽さもあるのかなと思います。「ST」シリーズはミズノの世界戦略モデルの位置付けですが、この「ST200X」シリーズはやはり日本人向けなのかと感じました。

<ミズノ「ST200X」UT>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=ステンレススチール(SUS630)、フェース=高強度マレージング(MAS1C)

■シャフト(重量/トルク/調子):「20 MFUSION D」(S=57g/4.4、SR=52g/4.9、R=47g/5.4/中調子)。「PLATINUM MFUSION D」(PLATINUM R=42g/5.8/中調子)。

■価格:「20 MFUSION D」装着モデル各1本3万5000円+税、「PLATINUM MFUSION D」装着モデル1本3万8000円+税。