どーもです。マジェスティゴルフのニューモデル「マジェスティ ロイヤル」シリーズを試打できました。同社のフラグシップモデルでもある「マジェスティ」シリーズですが、今回リュニューアルした「同ロイヤル」シリーズは以前「同ロイヤルSP」シリーズを試打していて、そのイメージでは比較的しっかりしたぶっ飛びモデルのイメージでした。そのシリーズがリニューアルということで、自ずと飛距離に期待がいってしまいます。なお、正式名は「MAJESTY Royale」となっていました。ということで、まずはドライバーからいってみましょう。


まずは見た目から。


これまでの「同ロイヤル」シリーズは唯一〝金ピカ〟ではないシリーズでしたが、今回のリニューアルで〝金ピカ〟となってしまいました。個人的には・・・(汗)

フェースはシャロー気味かな。他のマジェスティシリーズ同様、金ピカになってしまいました。フェースのミーリング加工ですが、もはや工芸品の域ですね。なお、裏は蜘蛛の巣のような肉厚になっているようで、「ファインスパイダーウェブフェース」と命名されています。これによって、ミスヒットの高い寛容性を実現しているようです。

ボディは、意外とファットですね。ミドルバックで、クラウンもソールも若干たわわな感じです。

後ろ姿ですが、こうして見ると、なんかつかまりが良さそうでした。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積が大きめで安心感があるけど、しっかりつかまるイメージでした。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「MAJESTY LV-530」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角60度、長さ46.5インチ、総重量271g、バランスD3。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量46g、トルク4.2、全体しなりです。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはかなり軽めです。グリップもやや細めで、まぁ~長いっす!! 最近44.5インチを試しているだけに、持った瞬間に「長っ!!」って思っちゃいました。シャフトはSでも柔らかめです。手でしならせてみると、結構しなります。しなりポイントはちょうど真ん中辺りでしたね。素振りしてみると、クセがないしなり方でしが、ムチのように全体がしなる感じでした。


実際に打ってみると、まぁ、飛びますわ~!! マジ、ぶっ飛びっす。今年打った中で、最も飛んでいました。スカイトラックのデータでも260yオーバーでしたし、見た目でも奥のネットの最上部に突き刺さる感じでした。まじめに260yは飛んでいそうでしたね。長いんだけど、しなり戻りがいいのかかなりクセがなく素直に振り切れます。しかも、前述通りにムチのようにしまります。このタイミングが絶妙で、結果としてマジぶっ飛びの1本になっていました。過去に試打した「同ロイヤルSP」もかなりぶっ飛びだったので期待していましたが、その期待以上の飛びと同時に、とにかく高弾道でした。あれだけ上がって、スピン量もやや多めなのに、なんであれだけ飛ぶのでしょうか!? 不思議ですわ~! スピン量が適量だったらあとどれだけ飛ぶんだろう? 本気でそう思わせる何かがありました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS45.0m/s、初速65.0m/s、打ち出し角15.3度、バックスピン量3155.7rpm、サイドスピン-478.4rpm、飛距離259.1y

【ベスト】

HS45.1m/s、初速65.1m/s、打ち出し角16.4度、バックスピン量2615.8rpm、

サイドスピン-809.2rpm、飛距離264.1y


打感は柔らかめ。芯を食えばかなり柔らかめで、分厚いインパクトでした。ですが、芯を外すとやや弾き感が強くなります。ある意味、打点を感じやすいと思います。音はシュパっと小気味の良いシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には超高弾道です!! ウソみたいな球の上がり方です。思わず「なんでそんなに上がるの!?」と突っ込みたくなるほどでした。ガッツリボールにコンタクトできればスピン量は適量ですが、ボクの場合、やや多めの傾向が強かったかな。でも、あれだけの飛距離をマークすれば問題ないですよね!!


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。ボク的には、ほぼストレートと言ってもいい感じです。つかまりはいいと思いますが、決してつかまり過ぎないのがいいですね!!


シャフトフィーリングですが、全体しなりをうたっていますが、シャフト全体がムチのようにしなるのが特徴だと思います。しなりポイントは真ん中あたりで、そういう意味では中調子系の動きに近い感じかな。でもその上で、冒頭書いたとおり、シャフト全体がムチのようにしなります。長いわりにしっかり振り切れるのは、この辺のフィーリングと捻れ感が少ないことも影響しているかもしれませんね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40m/s±2m/s辺りにオススメ。スイングタイプ、持ち球を含め受け入れ間口がかなり広めなモデルに感じました。つかまりや球の上がり方を考えれば、払い打ち系のスライサー向けなのでしょうが、ボクのように手首を使って叩くタイプのフッカーでも、ストレスなく打てるから不思議です。これだけ使い手を選ばない性格も珍しいなと思うほどでした。さすがマジェスティですが、1つだけ個人的に残念なのは、金ピカになってしまったこと。ボクの年齢では、まだこの金ピカは持ちたくないかな(汗)


<マジェスティゴルフ「マジェスティ ロイヤル」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:クラウン=6-4チタンGrade5、ソール=3-1-1-1チタン、フェース=ZA010、ネック=軽比重フラーレンチタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「MAJESTY LV530」(S=46g、SR=44g、R=42g/4.2、R2=41g/4.3/全体しなり)

■価格:1本12万円+税

■発売予定日:2019年9月6日