どーもです。先月末に紹介したダンロップのニューモデル「スリクソンZX」シリーズのドライバーを試打出来ました。試打クラブの関係でドライバーだけ打てませんでしたが、今回試打できましたので、早速レポしたいと思います。「スリクソンZX」シリーズのドライバーはアイアン同様「ZX5」「ZX7」の2タイプをラインアップ。まずは、「ZX5」からいってみましょう。


まずは見た目から。


先代もぶっ飛びモデルでしたが、今回もその遺伝子を引き継ぎつつ進化も果たしているようですね。剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配置した4層構造にすることでより大きなたわみを生み出し反発性能の大幅アップを実現させた「REBOUND FRAME」を採用しています。ウエート位置も、前作がややネックよりだったのに対してソール後部中央に配置していました。

フェースはシャローですかね。トゥ側にややボリューム感のあるイメージは先代同様ですが、ややシャローになっていると思います。

でも、ボディはセミディープだったりします。クラウンのこんもり感がより強くなっているような感じなので、その分ディープに見えるのかもしれませんけどね。

後ろ姿です。先代はネック側にボリュームが寄ったようなある種特殊形状で、いかにもつかまりが良さそうな印象でしたが、「ZX5」はごくノーマルな形状に変更されていました。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや大きめ。アスリートモデルでも、意外と安心感がありました。形状的には、先代とそれほど変わっていないような印象もありましたが、ウエート位置を考えれば重心深度はより深くなっていそうですね。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana ZX50」Sフレックス装着モデル。スペックはロフト角10.5度、ライ角59度、長さ45.25インチ、総重量304.5g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量49g、トルク6.6、中調子。

持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めですが、まあ、今となってはこんな感じですかね。グリップはやや太めでした!! シャフトを手でしならせてみるとSフレックスにしてはやや柔らかめな印象もありました。しなりポイントはやや手元側に感じました。ワッグルしてみると、ヘッドはそこそこ動く感じですが、動きすぎるイメージではありませんでした。素振りしてみると、振り心地にはなんの文句もありませんでした!


実際に打ってみると、いわゆる弾丸ライナー系に思わずビックリ! 結構初速が速いイメージでしたね。欲を言えばもう少しだけ弾道が高いほうが、個人的には安心感もありますが、これは好みの問題もありますよね。まあ、何がすごいって、とにかく飛ぶんですわ~!! スカイトラックデータでほぼ250yをコンスタントにマーク。芯を外してもよほどじゃなければ240yオーバーだったので、かなりラクに飛ばせるモデルだと思います。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS43.9m/s、初速63.6m/s、打ち出し角14.0度、バックスピン量2646.7rpm、サイドスピン-629.1rpm、飛距離251.0y

【ベスト】

HS44.0m/s、初速63.8m/s、打ち出し角14.2度、バックスピン量2523.2rpm、サイドスピン-702.2rpm、飛距離252.8y


打感は弾き系かな。ゴルフ体験主義的ソリッド系(弾き感の中にマイルドさもある打感)としてもいいかもしれませんが、まあ、やや弾き感が強めということもあって、弾き系にしておきます。音は中高音系ですね。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的にはやや高めの中弾道ですかね。ドーンと勝手に上がるモデルが増えている中で、弾丸ライナー系の弾道はなかなかの男前ですわな!! とにかく、初速が速いイメージで、スピン量はまあ適量ですよね!!


出球傾向は、ボクのスイングでドロー系。フッカーのボクにも自然な感じでのつかまりかな。気持ちよく振っても、動画程度でした。


振り感はかなりシャープに振り切れますね。中調子ということですが、ボク的には切り返しで真ん中より手元側がしなってできたタメが、ダウンで一気にしなり戻る感じですかね。逆しなり感を感じられる珍しいシャフトでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~43m/s辺りにオススメかな。アスリートブランドにしてはオートマチック感を存分に感じられるモデルですが、ある程度振れる方向けかもしれません。とはいえ、スインガータイプでも充分使えそうな雰囲気もあります。そういう意味では、使い手を選ばない間口の広さを感じました。先代を〝ほぼゼクシオ〟としていましたが、「ZX5」は〝スリクソン〟に戻っていました。そこまでオートマチック感ではなかったし、もっと男前な弾道を味わえます。「お帰りなさい!!」といった感じでした!


<ダンロップ「スリクソンZX5」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9

■ヘッド:フェース=チタン(Super-TIX 51AF)、ボディ=8AL-2Vチタン、クラウン=CFRPカーボン、チューニングウエイト(8g:ステンレス)

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana ZX50」(S=49g/6.6、SR=47g/6.8、R=45g/6.9/中調子)。

■価格:1本6万6000円+税