どーもです。先週から紹介しているキャスコ「UFO by POWER TORNADO」シリーズですが、今日紹介するのはI(アイアン)ゾーンとなる同77(以下77)です。Iゾーンのネーミングですが、見た目は完全にUTです。見た目からは打ちやすさを感じますが、フッカーのボクにとっての不安事項は“つかまり過ぎ”です。アマチュアゴルファーの7割はスライサーなんて話もありますが、皆さんご存じの通り筋金入りのフッカーなので…w その辺もしっかり確認しつつ、いってみましょう!


まずは見た目から。


Iゾーンとなる77のソールはネック側が絞られていて、トゥ側にちょっとボリュームがあるような形状になっていました。

フェース幅自体はシャローですが、形状は33、55とは別モノ。トゥ・ヒールの縦幅が確保された四角形っぽい形状になっていました。言うまでもないと思いますが、いわゆるアイアンのフェースではありません。

ボディはシャローでしたが、55よりもよりコンパクト。そして、めっちゃ出っ歯!! 球が上がりそうなイメージですわ!

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。見た目的には、言うまでもなくUTですが、リブ部まで含めてクラウン全体として見られれば、安心感のある見た目かなって。こんもりした部分だけを見てしまうと、小振りなUTに見えてしまうかも…なんて思ったりして。グースに見えるフェースの切り方は、恐らくこのクラブのキモでしょうが、フッカーのボクには…w

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Falcon shaft」Sフレックス装着モデルの77。スペックは、ロフト角30度、ライ角61度、長さ38.25インチ、総重量354g、バランスD0。ヘッド体積111cm3。シャフトスペックは、重量50g、トルク4.0、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めで、グリップはやや細い。これはもうシリーズ一貫してでしょうね。シャフトを手でしならせてみると、55よりも手元がしっかりした感じで、しなりポイントはちょうど真ん中辺りで、これは長さの影響もあるかもしれません。ワッグルしてみると、55よりもヘッドの動きは少なめ。素振りしてみると、正直好みとしてはもう少しだけヘッドを感じたいかなって感じでした。


実際に打ってみると、いやはや、チョ~ラクでご機嫌なモデルですわ~!! 何がラクかって、とにかく球がめっちゃ上がりやすいです。上げようなんて意識は一切不要で、ボクがいつもどおりのスイングでドーンと上がってくれました。スカイトラックの数値的にも打ち出し角アベ20.6度。これはロフト角30度を考えると超上がりやすいモデルですね。しかも、フッカーのボクが普通に打ってもいい感じのドロー。右に打ち出して戻ってくる感じ(実際にはフックなんですけどね…)で、ボクが心配していたつかまり過ぎは杞憂でした。とはいえ、ロフト角と長さを考えれば、175yはマークしたかったかなという思いはあります。おそらく、振れば飛ぶのでしょうが、イメージ通りの弾道が出ていたので、これ以上は振りませんでした。あと気になったのは打感。これは後述します。何はともあれ、総合的には打ちやすいモデル。とにかく100を切りたいというゴルファーにとってはいい相棒になりそうかなって感じ!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.6m/s、初速50.8m/s、打ち出し角20.6度、バックスピン量6222.1rpm、サイドスピン-674.6rpm、飛距離171.1y

【ベスト】

HS39.9m/s、初速51.2m/s、打ち出し角21.1度、バックスピン量6388.5rpm、サイドスピン-457.1rpm、飛距離171.7y


打感はちょっと特殊。ヘッドの中に何か詰まっているような重く、硬い打感でした。最初は芯を食ってないのかなと思って何球か打つうちに、「こういう打感なのね!」という結論に至りました。音はやや高めですが、チッ!!とサスティン短めで小気味のいい感じでした。


弾道はこんな感じで


スカイトラックの弾道データはこちら


弾道的には文句なしの高弾道。ロフト角を考えれば、超高弾道でしょう。とにかく、めっちゃ球が上がります。ボクがいつも通りに打ってこの上がり方ですが、試しにソールを滑らせるイメージで打ってみると、わずかですが、さらに上がっていました。スピン量ですが、見た目的には同ロフトのアイアンとそれほど変わらないように見えましたが、スカイトラックの数値的には約6200rpmでやや多めでした。もしかしたら、このスピン量の多さがもうちょっと飛んでもの原因なのかもしれません。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。いつも通りのスイングで。フェースをかえさずとかの意識なしですので、つかまり過ぎの心配はいりません。むしろごく自然なつかまりです。持ち球的にはフェードヒッターにオススメかもしれませんが、フッカーでも使えそうな雰囲気でした。


シャフトフィーリングですが、55とほぼ同じようなイメージ。でも、おそらく長さの影響だと思いますが、より手元にしっかり感がある感じ。個人的には、切り返しでヘッド重量をもう少しだけ感じてダウンに入りたいかなって。でも、まあ、それは個人的な好みの問題だと思いますので。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~42m/s辺りにオススメ。非常に打ちやすいオートマチック系クラブです。もちろん、見た目はUTなので既成概念から抵抗があるかもしれません。でも、マジでラク!! とにかく100切りを達成したいという方は、このクラブならめっちゃ近道になりそうだし、なんならすぐにでも導いてくれそうです。そう言いたくなるほどラク! とりあえず、フェースに当たればあとはクラブがなんとかしてくれるって感じなので、騙されたと思って1度試してみてください!!

<キャスコ「UFO by POWER TORNADO 77」Iゾーン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:スーパーハイテン、SUS630

■シャフト(重量/トルク/調子):「Falcon shaft」(S=50g/4.0/、R=42g/4.5/中調子)

■価格:1本3万5000円+税