どーもです。キャロウェイのニューモデル「APEX TCB」アイアンを試打出来ました。ジョン・ラームが全米オープンを制したモデルで、ザンダー・シャウフェレ、石川遼プロも使用という代物です。TCBはTour Cavity Backの頭文字を取ったものでが、まぁ~見た目がかなりコンパクトでめっちゃシビアそうです。果たしてボクレベルで打てるのか? そんなわけで、いってみましょう!


まずは見た目から。


バックフェースですがXフォージドCBでも採用のMIMタングステンウエート&インナーウエートが搭載されていましたが、XフォージドCBよりも存在感が強め!!

フェースはめっちゃコンパクト!! 小顔に感じたAPEX PROよりも小顔って・・・

でも、ソール幅は意外としっかり確保されているイメージかな。

ネックは気持ちグースが入っているように見えますが、そのわりにはめっちゃ出っ歯なんですよね。

構えてみるとこんな感じ。とにかくコンパクト!! しかも、トップブレードも極薄だったりします。しかも、なんだか、めっちゃつかまりそうな見た目に感じましてしまいました。

今回試打したのは、日本シャフト製スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR120」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角34度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量430.1g、バランスD2。シャフトスペックは、重量114g、トルク1.7、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはしっかり重め。日本仕様のシャフトはNSPRO MODUS3 TOUR120のみという、かなりハードなモデル。グリップは意外にも細めに感じました。ワッグルしてみてもヘッドはほぼ動かきませんが、その分シャープに振れそう。というか、キッチリ振り切らないとダメそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、ん~、やっぱりシビアっす!! まず、ある程度ダウンブローで打てないと球が上がりません。この時点で、ボクを含め多くのアマチュアゴルファーにとっては結構シビアかなって思います。さらに、おそらく重心距離が短く操作性を意識したモデルで、ボクが普通に打つとめっちゃフック!! インサイドアウトでヘッド右前に放り出すイメージで打ってやっと動画の弾道でしたが、アウトサイドインのカット打ちイメージだとめっちゃスライスでした。スイング通りの弾道が出るので、球筋を操りたいという上級者向けでしょう。 いわゆるぶっ飛び系とは確実に一線を画するモデルで、まあ、限定販売というのも納得。現在Xフォージド使用のボクですが、それと比べても顔は小さいし、とにかくシビア。でも、打感は最高ですぜぇ!!(笑)


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS37.6m/s、初速48.0m/s、打ち出し角19.5度、バックスピン量5303.3rpm、サイドスピン-1312.5rpm、飛距離163.4y

【ベスト】

HS37.6m/s、初速47.9m/s、打ち出し角19.9度、バックスピン量5122.9rpm、サイドスピン-1269.2rpm、飛距離163.8rpm


打感はチョ~マイルド!! 吸いつくような柔らかさとボールのつぶれ感を存分に感じる分厚いインパクトが印象的でした。音もシュパッと小気味のよいシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。


弾道的には高弾道ですが、ある程度ダウンブローに打てる技術が求められそうですね。ぶっ飛び系のようにレベルブローでスピン量少なめのドーンと大きな弾道とはまったく違うイメージで、ダウンブローでスピン量を確保しているイメージかな。ロフト角34度と個人的には#7のロフトで、飛距離的にも160~165y辺りなので適性距離だと思います。しっかりダウンブローに打てればスピン量も5000~5500rpm辺りなので、ボク的には、ロフト通りのイメージでした。


出球傾向は、ボクのスイングでフック。腐れフックまではいきませんが、重さから力んだり、切り返しで力が入ったりすると腐れフックも出てしまいました。ボクの場合、ストレートに打つのが最も難しいのですが、このAPEX TCBはフック、スライスの打ち分けはできますが、ストレートはどうやっても・・・(汗)


シャフトフィーリングですが、ぶっちゃけしなりは感じません。ボクの場合、切り返しで力まず、すっと落として、フォローでしっかり加速するイメージで芯を食ったかな。切り返しで力んで、当てようと思うといろんなミスが出ました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低HS42~43m/sは欲しい感じ。とにかく見た目の印象がシビア過ぎ。そして、実際の実力もかなりシビア。まずダウンブローの打てないと球が上がらないし、左右の曲がり幅もスイング通りです。ボクレベルだと、意図しないスイングのミスがそのまま出球のミスにつながるイメージで、さすがにコースでこれを使いこなせる印象はわきませんでした。でも、スイングがキッチリ出来上がっている上級者には、イメージ通りの弾道を具現化してくれる最強の武器になってくれそうかな。これは「狼の顔をした狼」でした!!

<キャロウェイ「APEX TCB」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:10▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=軟鉄+タングステンウエート、フェース=17-4ステンレススチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR120」(S=114g/1.7/中元調子)

■価格:6本(#5~PW)セット15万8400円(税込み)※数量限定