どーもです。ミズノが10月15日に発売するニューモデル「ミズノプロ」シリーズ4モデルを試打できました。新製品メディア体感会でお伝えしたモデルですが、いつものメトログリーン東陽町での試打レポをお届けします。今回発売されるモデルは「ミズノプロ221」「同223」同225」「同フライハイ」の4種類。まずは中空構造モデルで最も扱いやすそうな「ミズノプロ225」からいってみましょう。


まずは見た目から。


パッと見た感じは、プレーンバック系マッスルバックもしくはブレードアイアン系ですが、前述通り中空構造になっています。

フェースはセミラージ。気持ちトゥが立っているようなイメージですが、ネック側の縦幅がやや狭いのでそう見えるのかもしれません。

ソール幅はフェースに対してはやや狭めですかね? でも、トレーリングエッジの丸みが、抜けの良さを演出していそうな気配でした。

ネックは軽くグースが入っている感じ。ボディはややファット。なお、#4~8が複合素材の中空構造になっています。

構えてみるとこんな感じ。結構ロフトが立っているようにも見えますが、トップブレードも厚めに確保されているので、それなりの安心感はあると思います。

今回試打したのは、トゥルーテンパー製スチールシャフト「ダイナミックゴールド95」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角61.5度、長さ36.75インチ、総重量417g、バランスD2。シャフトスペックは、重量95g、トルク未発表、手元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めにも感じました。グリップはやや細めかな。個人的には太めが好きなので!! シャフトですが、「ダイナミックゴールド95」(以下DG95)なんて出ていたのですね!! ちょっとだけゴルフ業界と距離が離れていますが、自分から情報を収集しないとダメですね。というわけで初体験!! ダイナミックゴールド(DG)育ちとしては興味津々ですが、ワッグルしてみると、意外にもしなやかで、滑らかなしなりを感じました。素振りしてみると、イメージとしてはDGのしなり方のままで軽量化したような感じでした。


実際に打ってみると、めっちゃ打ちやすいですね! ミズノのアイアンといえば、マイルドで心地よい打感がまず思い浮かびます。この225も打感はかなりマイルドで吸いつくような分厚い打感です。この打感を維持しつつ、飛距離もしっかりキープしたモデルの印象でした。ロフト30度は、今や#7の主流になりつつあるロフトですが、スカイトラックデータ的にはきっちり175yをマーク。打ち出し角も平均で約16.5度とまずまずの球の上がり方でした。しかも、結構つかまりもいい感じかな。切り返しでスッとヘッドを落とすイメージで、そこからいつもの感覚で振り切るとフック傾向はありました。ボク的には、フェースを返さず、できるだけそのまま前に出すイメージでドロー系でしたが、このタイミングがずれるとスライスも出てしまいました。まあ、アウトサイドイン系の方でもしっかりつかまるイメージでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS39.2m/s、初速50.1m/s、打ち出し角16.6度、バックスピン量5117.7pm、サイドスピン-556.4rpm、飛距離174.2y

【ベスト】

HS39.2m/s、初速50.4m/s、打ち出し角16.2度、バックスピン量4989.9rpm、サイドスピン-717.7rpm、飛距離175.6pm


打感はマイルド。ミズノらしい吸いつくような、分厚い打感ですが、複合素材モデルでこの打感を出すのは結構難しいんじゃないかなって。でも、音がちょっと高め。音が高いと気持ち弾き感も感じてしまうと思いますが、それでもかなりマイルドなイメージでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックの弾道データはこちら。


弾道的にはかなりの高弾道。ロフト角を考えれば、超高弾道でもいいくらい。レベルブローでもしっかり球が上がると思います。スピン量ですが、見た目的には適量イメージですが、スカイトラックデータ的には4800rpm辺りなので、まあロースピン系でしょうね。3球平均の1球目はややアウトサイドインイメージだったので、スピン量が増えていました。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。ただしこれは、いつもの感覚ではなく、インパクト後フェースをそのまま打ち出し方向に押し出すイメージでした。結構つかまりがよいモデルだと思います。


シャフトフィーリングですが、これはマジでいい!! DG育ちのボクとしては「待ってました!」ってな感じ。歳のせいで、もはやDGはラウンド通して振り切れる自信がありませんが、これならほぼ同じフィーリングで、上がり3ホールでも十分振り切れそうな気がしました。何より、DGのあのしなやかなしなりや切り返しやタメ感に、「これ、これっ!!」ってな感じでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/sは欲しい感じかな。“ミズノプロ”というだけで難しさを感じてしまいますが、おそらく「JPX921」シリーズユーザー層がターゲット。「JPX921ホットメタル」アイアンはぶっちゃけ飛びすぎのイメージもありましたが、この「ミズノプロ225」はロフト角通りの飛び方イメージです。そういう意味では、「アイアンはキッチリ狙いたい」という意識のあるゴルファー向けかもしれません。レベルブローで打てる方で、アウトサイドインでフェード系の方がドンピシャかな。でも、ボクのようなフッカーでも受け入れてくれるフトコロの深さのあるモデルだと思います。

<ミズノ「ミズノプロ225」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:9

■ヘッド:【#5~8】クロムモリブデン鋼(SCM420)、ソフトスレンレス(SUS431)【#9~PW】マイルドスチール(S25CM)、1025E、ソフトステンレス(SUS431)

■シャフト(重量/トルク/調子):「ダイナミックゴールド95」(S200=95g/未発表/手元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。

■価格:「ダイナミックゴールド95」装着モデル6本(#5~PW)セット13万8600円、単品(#4)1本2万3100円、「NSPRO MODUS3 TOUR105」6本セット14万5200円、単品1本2万4200円(税込み)

■発売予定日:2021年10月15日