どーもです。今日紹介するのはフォーティーンのニューモデル「PC-3」アイアンですが、どうやらこのアイアンはフォーティーンの新ブランド「フェザーライン」のモデルのようです。これは特別なパワーや技術がなくても、打ちやすい本格的なモデルがコンセプトのようです。フォーティーンのロゴはご存じの通り「羽」ですが、ここにはそんな想いが込められているようです。果たして、このアイアンがその通りなのでしょうか? そして、それはボクレベルで実感できるモノなのでしょうか? 早速、いってみましょう。


まずは見た目から。


タイプ的にはポケットキャビティ。低・深重心を意識していることに間違いないでしょうね。

フェースはセミラージ。形状的にはやや丸みを帯びているような印象でした。リーディングエッジにもやや丸みを感じました。

ソールはセミワイド。トレーリングエッジ部分の色が変わっていますが、これはリーディングエッジが地面に接する面になっているようで、「三日月リッジソール」と名付けられていました。インパクト時のダフリを補正し、距離のバラツキを軽減させる効果があるようです。

ネックはセミグースで、ボディは結構ファットですね。三日月リッジソールは横から見るとこんな感じになっていました。

構えてみるとこんな感じ。若干トゥが立った印象とストロングロフトの印象を受けました。でも、なんだろう? このアイアンは扱いやすさのオーラが出ているような・・・(笑)

今回試打したのは、オリジナルシャフト「FT-60i」装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角62.5度、長さ37.5インチ、総重量358g、バランスC8.5。シャフトスペックは、重量60g、トルク未発表、調子も未発表です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。もちろん、それもコンセプトの1つなので、この辺は織り込み済み。グリップも細めでした。シャフトを手でしならせてみると、結構しなる感覚で同重量帯モデルのSR相当イメージ。しなりポイントは真ん中辺りでした。ワッグルしてみると、しなりポイントから先が結構動くイメージ。でも、素振りしてみると気持ち良く振り切れそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、フェザーラインのコンセプトを体感できましたね~! 1発目はやや身体が止まってしまった感がありましたが、しっかり芯を食った感覚でした。そして2、3球目はいつも通りのスイングができたと思います。そう、このアイアンもわずか3球で結果が出ました!! 2、3球目は高さもほぼそろっていて、ボクレベルでこれだけオートマチックに打てて弾道がそろうのは、ある意味奇跡かも(笑)。ここ最近打ったモデルではナンバーワンの打ちやすさで、結果もしっかり見込めるアイアンでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.7m/s、初速52.2m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量4886.9rpm、サイドスピン-869.5pm、飛距離183.8y

【ベスト】

HS40.9m/s、初速52.4m/s、打ち出し角19.3度、バックスピン量4929.8rpm、サイドスピン-853.5rpm、飛距離184.4y


打感はマイルド系。結構吸いつくような感覚ですが、芯を外すとやや弾き感があるので、打点を意識しやすいモデルだと思います。音は中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこんな感じ

弾道は超高弾道!! ロフト角30度でこの上がり方はすごいっす。しかもスピン量少なめの強弾道イメージで、実際の数値的にも約4800rpmでした。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。まあ、ボクにはちょっと軽めということもあります。軽めなので力まず打てるので、腐れフックも出ないという、いい流れもあったかもしれませんw。いずれにせよ、オートマチックに程よくつかまるアイアンだと思います。


シャフトフィーリングですが、クセのない中調子系の印象ですね。トルクも、調子も発表されていませんが、ボク的には中調子。でも、切り返しでほんの一瞬ですが、タメが出来るような印象も若干感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメですが、上は42m/s辺りまでは十分打てそうです。ある意味究極のオートマチックアイアンで、クラブがガッツリ球を上げて、自然につかまえてくれる印象でした。そういう意味では払い打ち系のスライサー向けかとも思うでしょうが、ボクのような腐れフッカーでもいつもどおりに打てれば使えそうです。何より、飛距離が半端ないっす。180y辺りををこれだけラクに打てるアイアンは、ボクレベルのアマチュアにとっては垂涎モノかもしれませんが、どこかに「まだ手を出すのは速くないか?」という変なプライドが邪魔をするのも事実。まあ、こういうアイアンでナイスショットの感覚を覚えるのは上達の近道かもしれませんので、マジで1度試してみる価値ありです!

<フォーティーン「PC-3」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10

■ヘッド:【#5~9】C450【P】SUS630 【#5~8】ソール部タングステン

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「FT-60i」(60g/未発表/未発表)、「FT-50i」(55g/未発表/未発表)、「FT-40i」(45g/未発表/未発表)。

■価格:4本(#7~P)セット9万6800円、単品(#5、#6)各1本2万4200円。(税込み)