どーもです。新年1発目のゲストコラム、筒康博の「これってギアで解決? それともレッスン」をお届けします。ゴルフ体験主義ではラウンドレポートも展開していますが、これは元々「オマエがどんなゴルフをするのか、レベルが分からん!!」というご指摘でスタートしました。今となってはこのラウンドレポにゴルファーではないファンも…なんてことも耳にしますが、もしそれが本当ならうれしい限りです。それでよく聞かれるのが、「全部覚えているのですか?」です。そんなワケありませんから(笑)。紙のスコアカードに残り距離と特殊な打ち方をした場合はその番手、パットは上り下り左右、風向きを書き留めています。写真も撮っているので、そのスコアカードと照らし合わせると記憶がよみがえります。このスコアカードを振り返ると、自分の弱点が浮かび上がります。今のボクの場合、それが分かっていてもそれを解決する時間がないんですけどねw 今回の筒氏コラムはそんなテーマですが、先に書いちゃ~ね~(汗)


謹賀新年!よろしくお願いいたします!

明けましておめでとうございます! 短いお正月だったかも知れませんが、皆様のご健勝をお祈りいたします。


僕は、人生はじめての打ち納め&打ち始めラウンド(しかも雪溶け)を行なってきました。改めて感じたのは、冬でもラウンドはやっぱり楽しいですし、何だかんだいっても、昔に比べて暖冬だし、なんといっても現代ギアの性能の高さはすごい! 風が吹いてもあまり番手を上げずに打てますし、ミスヒットしても手が痺れないし(笑)。僕も今年は50 歳になりますが(涙)、まだまだ飛距離を伸ばしますよ!


■ゴルファーと業界人(マウント)に乖離を感じています

昨年はゴルフ場に行く機会が思いのほか多かったのですが、ここ1〜2年で新規&再開ゴルファーが本当に増えました。つくづく感じるのは、業界人が持つ思い込みや決めつけと現場でゴルフを行なっているゴルファーの間には、あらゆる面で乖離を感じています。


ゴルフ歴が長いほど、業界にいるほど、「〇〇は、こうじゃなきゃ」みたいに頭がどんどん固くなる怖さすら、正直感じています。ギアにせよ、レッスンにせよ、「最新」「最先端」「昔と今は違う」みたいなマウントは、新規ゴルファーにとって意味があるのでしょうか? そんなことより、「これってどうすれば良いの?」が、彼らが知りたいことじゃないでしょうか?


昨年スタートしたWEB マガジン「FITTING」では、現場にいるゴルファーのために「メーカー&販売サイドの意図」「レッスンで伝えたいこと」を発信できればと思っています。結局、業界に染まっていないKAZ さんにファンが集まるんじゃないですかね(笑)


■便利になった「スコア入力」でも…!?

現在の基本的なラウンドは、セルフプレーが主流。その上、スコア記入もカートに付いているデバイスに簡単に入力できます。新規ゴルファーの皆さんにとっては「当たり前」ですし、その他にも便利なことは間違いないです。


ただ一方で、「機械頼りになりすぎてきてないか?」と心配なこともあります。例えば、カートスコア入力。コンペなどでスコアをまとめるには非常に便利ですが、個人として「振り返る」には自分で中身を記録しておいた方が良いと思います。同じ「90」といっても、「ショットが良かったのか?」「アプローチが寄ったのか?」「どんな距離のパターは入ったのか?」等を把握しておくと、練習&レッスンだって充実した反省と対策をしっかり立てられます。


■スコアカードにプラスα「アプローチ」「ボギーキープ」の記入を

そのホールのスコアに加えて、「パット数」と30y 以内の「アプローチ数」をスコアカードに記入しておくと、後でラウンドの振り返りが非常に楽になりますし、これだけで「どんなプレーだったのか?」が分かり、レッスンする側との共有がスムースにできます。例えば、パー4のスコアが「5」だったとして、1パット、アプローチ数が「1」なら、ショットに大きなミス(ワンペナ等)があったことが分かります。


もう1つは、プロゴルファーでいう「パーキープ率」の算出です。プロの場合はミスしてもボギーにしないことが重要。一般ゴルファーの場合であれば、「ボギーキープ率」、つまりボギー以下になったホールに「○」をつけ欲しいです。

18 ホールのうち、「ボギーキープ率」が100%なら最悪でも90。でも、おそらく85 前後くらいのスコアに収まるはずです。スコアカードの「パー」と戦ってしまうと、負ければダブルボギーもトリプルボギーも一緒…なんてならなくなるはずです。


「パーキープ率」もうひとつのメリットは、仮にスタートで大叩きしても「次の目標」があれば切れずにラウンドを楽しめることです。僕が知る限り、日本人ゴルファーほどスコアに固執するわりには、「それ以外」にあまりモチベーションを感じていない気がします。


■打つだけでPGA ツアーばりのデータ収集ができる! 腕時計型GPS ナビ「ショットスコープ V3」

「データ収集なんて面倒臭い…」な方にオススメなのが、腕時計型GPSナビ「ショットスコープ V3」。アプリダウンロード&クラブの登録を行うだけで、後はコースで腕時計型GPS ナビを使うだけ。パット数やペナルティーなど、一部手動の入力は必要ですが、ラウンド後のデータ&解析は完璧にできます。


正直、僕はこの類の機器は嫌いでした。まず、グリップエンドにつけるセンサーが重いのでカウンターバランスに感じるのですが、「ショットスコープ V3」センサーは2gちょっとなので邪魔にならない。腕時計も着けたくなかったのですが、薄型&軽量で気にならなかったです。ボールの所に行くだけで同伴者にも距離をすぐに伝えられるし、「絶賛」されてしまいました。セッティングさえしておけば、「ショットスコープ V3」のコーチング力はハンパないです!


■スコア? スイング? 課題を書き出してみませんか?

年明けから「インドアゴルフレンジKz 亀戸店」の会員様と始めているのは、「自分で考える」今年の課題の共有。漠然と「スイングを良くしたい」や「スコアを安定させる」だけでは、対策も練習のための練習になりかねません。ラウンド解析やショットデータの分析が行えるのが現代の良い所。でも、「測っただけ」で読み解きをしないのなら、カンに頼るゴルフに劣ることだってあります。厳しい言い方をあえてするなら、「軽く打てばいい」「力を抜け」だけでは、皆さんのなりたいゴルファー像には遠いと思います。


せっかく時間とお金と労力を使って楽しむなら、大好きな趣味だからこそ「納得できる」やり方を見つけて欲しいと思います。この連載は、あくまで皆さんへの「提案」でしかありません。もしよろしければ、今年も何卒よろしくお願いいたします。


文・構成/猿場トール


■筒康博 スイング・ギア両面から計測&解析を活かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。人気インドア「ゴルフレンジKz 亀戸店」ヘッドティーチャーを務めるかたわら、さまざまなメディアに出演・連載中。ゴルフWEB マガジン「FITTING」編集長に就任し、自ら取材も行っている。

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