どーもです。テーラーメイドのアイアンですが、今日紹介するのは「P7MC」アイアンです。世界のトッププレーヤーと共同開発したモデルのようですが、マスルバックアイアンに寛容性を加えるマッスルキャビティ(MC)タイプがこだわりのようです。問題はボクレベルで使えるのかということ。というわけで、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


MCといいうことでバックフェースはしっかり凹んでいますが、まあ、オーラからは、それほど扱いやすさを感じられなかったのはボクだけでしょうか?

フェースはコンパクトですが、ちょっと特殊なイメージかな。リーディングエッジがやや丸みを帯びていて、ネック側の縦幅がかなり低め。そのわりにはトゥの縦幅が確保されているので、全体的にはやや丸めのイメージでした。

ソール幅はフェースに対して適当かな。トレーリングエッジが丸みを帯びていて、抜けが良さそうでした。

ネックはほんの少しだけグースが入っているイメージですが、まあ、ほぼストレートでしょう。

構えてみるとこんな感じ。「P770」に対してもコンパクトですね!! ボールが大きく見えましたw

今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールドEXツアーイシュー」S200装着モデルの#7。スペックは、ロフト角34度、ライ角62.5度、長さ37インチ、総重量443g、バランスD2。シャフトスペックは、重量131g、トルク未発表、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはしっかり重量級。重さ的には、ほぼ「P770」と同じ。グリップの太さも同じで、太め好きなボクがちょうどいい感じ。スチーシャフトなので手でしならせてはいませんが、素振りした感覚も「P770」とほぼ同様で、シャープに振り切れそうなイメージでした。


実際に打ってみると、やはり特筆すべきは打感ですかね。「P770」よりもよりマイルドな感じで、フェースの乗り感もより吸いつくようなイメージでした。これを経験すると、「P770」がやや弾き系に感じるくらいでした。「770」は中空に緩衝材を入れた構造ですが、この「P7MC」は軟鉄の単一素材ですからね!! この「P7MC」も弾道的には奇跡的なそろい方ですね!! ロフト角は1度寝ていますが、ボクのイメージとして飛距離はロフト角通り。弾道の見た目では今ひとつ分かりませんが、スピン量もより確保されていて3球平均約5300rpm。「P770」よりも約400rpm確保されていました。「P770」が打てれば「P7MC」も打てそうな印象ですが、この「P7MC」のほうがややシビアに感じました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS37.0m/s、初速47.3m/s、打ち出し角21.3度、バックスピン量5316.5rpm、サイドスピン-686.8rpm、飛距離161.6y

【ベスト】

HS37.3m/s、初速47.6m/s、打ち出し角21.8度、バックスピン量5224.0pm、サイドスピン-751.4rpm、飛距離162.7y


打感はチョ~マイルド。フェースに吸いつくような分厚いインパクトが印象的。音はいい感じのシャッター音でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックの弾道データはこちら。


弾道は高弾道。ロフト通りのイメージですが、「P770」ほどオートマチックに上がる印象はなく、「P7MC」のほうがダウンブローに打ち込む必要があるような感じでした。ロフト角も1度寝ていますが、恐らくスピン量の違いはダウンブローに打つ必要もあることによるモノだと感じました。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系。同じドロー系ですが、「P770」はいつものスイングで軽く右に打ち出して、気持ち戻ってくる感じ。一方この「P7MC」は、いつものスイングでほぼセンターに打ち出してそこからドローでした。


シャフトフィーリングおよび振り感ですが、昨日書いた通り、ダイナミックゴールドとの差がよく分かりません。動き方はほぼ同じかなって。振り感はシャープに振れますね。寒さの影響か、しなり感はほぼ感じませんでした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/sは欲しいですね。「P770」よりも、打点や球の上がり方でややシビアな面があるイメージ。その名前通り、マッスルバックに寛容性を加えたモデルで、打感等フィーリング面はほぼマッスルバック。ミスヒットの寛容性と球の上がり方でやや扱いやすさが加味されていますが、使いこなすにはある程度ダウンブローに打てて、スイングである程度球をつかまえられないとNGといった感じはありました。個人的にはギリ使えそうな印象でしたが、それも勘違いかな!? 飛距離的にも飛ぶモデルではないので、いわゆるぶっ飛び系ではなく、従来の番手イメージ通りの距離が打てて、ある程度球筋もコントロールしたいプレーヤー向けに感じました。

<テーラーメイド「P7MC」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:10▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:8

■ヘッド:軟鉄(S25C)

■シャフト(重量/トルク/調子):「ダイナミックゴールドツEXツアーイシュー」(S200=131g/未発表/元調子)、「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。

■価格:6本(#5~PW)セット14万4000円、単品(#3、#4)各1本2万4000円。※税込み