どーもです。ヨネックスのニューモデル「EZONE GT」シリーズを試打できました。同シリーズも今回のモデルチェンジで3代目となります。アイアンのぶっ飛び振りには毎回驚かされてきましたが、どうやら今回はウッド系にも相当こだわっているようです。果たしてそれがボクレベルでも体感できるのでしょうか? というわけで、今日紹介するのは、ヘッド体積で2モデルあるうちの「EZONE GT 450」ドライバーです。早速行ってみましょう!


まずは見た目から。


先代はヘッド体積455cm3だったので5cm3小さくなっていますが、振り返ってみると確か初代は450cm3(1モデル)でしたよね。先代はソール後部のみにウエートでしたが、ニューモデルはネック側にも配置。これはつかまりを意識してですよね。

フェースはシャロー。形状&デザインや縦ミーリングも含め、先代とほぼ同じようなイメージかな!! 

ボディはシャロー。先代よりも若干シャローで、気持ちストレッチバックになっていたように感じました。

後ろ姿ですが、新作の変更ポイントはこの厚みが確保されたこと。先代でソール後部に配置されていたウエートもこのバックサイドの壁に配置され、より深重心化されているように見えました。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめで、形状的には丸型。なお、このクラウンも新素材採用。たわみ復元力アップによって、フェース上部の反発性能も向上しているようです。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「RK-03GT」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角58.5度、長さ45.75インチ、総重量298g、バランスD2。ヘッド体積450cm3。シャフトスペックは、重量57g、トルク3.0、先中調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップですが、太め好きなボクでも悪くない太さなので、細めが好きな人には気持ち太めかもしれません。シャフトを手でしならせてみると、気持ち柔らかめかな。ボクのイメージのSフレックスとしてはやや柔らかめで、しなりポイントは真ん中よりも先辺り。ワッグルしてみると、しなりポイントから結構ヘッドが動くイメージ。でも素振りしてみると、それほどフックの心配はいらないかなって感じでした。


実際に打ってみると、かなりミスヒットの寛容性が高いというのが第一印象。というのは、「やや芯を外したかな」と思うようなやや硬めの打感と「これは芯を食っただろう!」というマイルドさもあるやや弾き系の打感でも、それほど距離が変わらないイメージでした。計測値の1&3球目がやや硬めの打感で、2球目ががっつり芯を食った感覚のショットでしたが、2&3球目の計測値の差はわずか0.1yって!! どっちが芯なのかよく分からない結果ですが、ボクは2球目が芯を食ったショットだと信じていますw やや硬めの打感のときはスピン量が2000rpm以下でしたが、「条件がそろえばこっちのほうが飛んだりして…!?」と思わせる何かがありました。そういう意味では、ボクのように打点がバラけるアマチュアにとってはより実戦的なモデルのように感じました。打ち出し角も高く、ボクレベルで弾道がそろうのもうれしい要素でした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS42.7m/s、初速61.9m/s、打ち出し角14.2度、バックスピン量2135.1rpm、サイドスピン-428.8rpm、飛距離243.8y

【ベスト】

HS42.5m/s、初速61.7m/s、打ち出し角15.4度、バックスピン量1964.4rpm、サイドスピン-486.7rpm、飛距離245.1y


打感はソリッド系だと思いますが、マイルド感やや強めかな。ちなみに、ゴルフ体験主義のソリッド系は「弾き感とマイルド感がいい感じに混ざった打感」としています。打点シールで確認していませんが、おそらくやや硬めの打感のときは芯よりも気持ちフェース上部にヒットしていたのではと思っています。音はやや高めかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には文句なしの高弾道。オートマチックに球を上げてくれるイメージですね。スピン量的には気持ち少なめのイメージですが、例の打感のときはもれなく2000rpm以下でした。弾道の見た目ではそれほど大きな差は感じませんが、まあ、打感が違うので分かりやすいと思います。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。これ、以外でした。ワッグルした感じでは結構ヘッドが動くイメージでしたが、素振りではそれほどフックを警戒しなくてもよさそうな感覚もあって、実際に打ってみるといい感じのドロー。右前にヘッドを放り出す感覚がなくてもこのドローが打てるのは、ボクにとってはいい感じ!! 


シャフトフィーリングですが、メーカーは先中調子としています。ボク的にも先中調子の動き方ですが、ヘッドとのマッチングはボクにばっちりかもしれません。余程変な動きをしない限り、いい感じにしなり感を感じながら振り切れるシャフトだと思います。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系だと思いますが、先代よりもトータルバランスがいいイメージで、ボクのようなプチヒッターでも使えそうな雰囲気でした。スカイトラック計測値の飛距離的には差が出ていませんが、フィーリング的には3代目に軍配。ただし、つかまりについては先代に軍配かなって。先代はつかまるシャフトにつかまるヘッドを合わせたイメージでしたが、3代目はそのつかまりを気持ち抑えているのかなって感じ。何よりミスヒットの寛容性が高いのはうれしいですね!!

<ヨネックス「EZONE GT 450」ドライバー>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8.5▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:10

■ヘッド:ボディ=8AL-1Mo-1Vチタン、フェース=Super-TIX51AF、クラウン=オープンウィーブカーボン+2G Namd Flex Force、スリーブ=A7075アルミ合金、ウエートビス=タングステン合金

■シャフト(重量/トルク/調子):「RK-03GT」(S=57g/3.0、SR=52g/3.7、R=45g/4.9/先中調子)

■価格:1本8万2500円 ※税込み

■発売予定日:2021年3月11日