どーもです。ジオテックゴルフのニューモデル「ジオテックGT9」ドライバーを試打できました。どうやらこのモデルは、22日から開催される「Japan Golf Fair 2019」会場での発表されるモデルのようです、実はその前に試打クラブをお借りできて試打してきました。というわけで、早速その実力をレポしてみましょう。


まずは見た目から。


ソールデザインはごくシンプルですが、ソール中央分になにやら青いプレートが配置されています。これは「スタビライザープレート」と名付けられていれています。10.5gの重量があり、低重心化&深重心化に寄与していそうですね。さらに、トゥ・ヒールの両サイドのウエートも装着されているので、相当高慣性モーメントを意識したモデルでしょうね。この「GT9」ドライバーの先代を試打できていないのでその辺はあくまでも想像ですが、〝当たらずとも遠からず〟ではないかと思いますw

フェースは、限りなくディープに近いセミディープというか…。ディープでいいかな!! トゥ側に相当ボリュームがあるように感じました。

でもボディは、セミディープかな。ソール後部にミゾがありますが、最近結構見るようになってきたように思います。テーラーメイドの十八番でしたよね。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。460cm3と最大体積モデルですが、セミディープ系なヘッド形状の影響か、クラウンの投影面積はそれほど大きくは感じませんでした。かといって、シビアさを感じるほどでもなく、ちょうどいい感じの丸型クラウンでした。

今回試打したのは、フジクラ社製「Speeder569 EVOLUTION V」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角9.5度、ライ角58度、長さ45.25インチ、総重量305g、バランスD2.3。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量59.5g、トルク4.5、先中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚は、総重量的には気持ち軽めですが、まぁ、こんな感じでしょうね。グリップもいい感じの太さでした。シャフトを手でしならせてみると、 1 番のしなりポイントは中間よりやや先端部に感じました。そのわりにはワッグルしてみても、ヘッドの動きはそれほど大きく感じませんでした。素振りしてみると、なかなかのいい感じの振り心地でした。


実際に打ってみると、まずその弾道にビックリ!! いや~、スピン量少ないっす! 見た目的にはかなりのロースピン弾道に見えました。スカイトラックで確認しても3球平均で約2300rpmあたりでした。ロフト角9.5度モデルでも球はしっかり上がりました。最近、9.5度ロースピンモデルだと球が上がらないモデルもありますが、この「GT9」には杞憂です! そしてボクにとってなによりうれしいのは、ヘッドのつかまり自体が抑えられていること。これはあくまでもボクの好みですが、最近重心角が大きめのモデルが多く、インサイドアウト系のフッカーにとってはかなり〝腐れフック〟が出やすいモデルが増えているように感じていました。そんな中で、ヘッド自体のつかまりは抑えて、ある程度球はつかまえたいので、その辺はシャフトでつかまえるというのがボクの好きなマッチングです。そんなコンセプトでピン「G30」&ATTAS 6★を今でも使っていますが、今回試打したシャフト「Sopeeder569 EVOLUTION V」とのマッチングは、まさにそんな組み合わせに感じました。ヘッド自体が返ろうとする動きはそれほど大きくなく、むしろシャフト挙動でつかまえるようなイメージだったので、そう感じた次第です。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで、

その各球データはこちら。

【3球平均】

HS42.4m/s、初速63.2m/s、打ち出し角15.2度、バックスピン量2316.7rpm、サイドスピン-299.6rpm、飛距離246.2y

【ベスト】

HS42.7m/s、初速63.6m/s、打ち出し角15.5度、バックスピン量2574.0rpm、サイドスピン-483.6rpm、飛距離248.6y


打感は、マイルド系。弾き感もありますが、断然マイルド感が勝っています。ですが、ムニュっとした感じでは無かったかな。音は中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら。

弾道的には、高弾道ですね。低重心を意識している影響もあってか、しっかり球が上がります。先代がどんなモデルだったのかはわかりませんが、この「GT9」はしっかり球が上がります。そしてなにより、ロースピン!! ここが1番のポイントでしょうね。


出球傾向ですが、ボクのスイングで、軽いドロー系。インサイドアウト系プチヒッタータイプで腐れフッカーのボクでも、軽いドロー系でした。


シャフトフィーリングですが、大型ヘッドと合わせてもヘッドに負けず中間から先がしなって球をつかまえてくれるイメージでしたね。ヘッドが返ろうとする感じはあまり感じなかったので、シャフト挙動で球をつかまえるタイプだったのかなと感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42~43m/sは欲しいでしょうね。ボクの感覚では、〝ちょうどいい〟ドライバーのイメージです。個性を主張しすぎないイメージですが仕事はしてくれるイメージの1本でした。パーツ販売モデルなので、どんなシャフトを合わせるかでもその性格は変わってくると思いますが、少なくとも今回試打したモデルは、ボクのようなプチヒッター向けですね。自分で球をつかまえられるタイプ向けに感じました。なによりミスヒットの寛容性が高いイメージが好感触ですね。ここ最近の流れの中では、結構異彩を放つモデルにも感じました。ニッチではありますが、ヒッタータイプにお薦めしたいモデルだと思います。


<ジオテックゴルフ「ジオテックGT9」ドライバー>

■KAZ’s インプレッション(10点満点)

▽飛距離:9.5▽上がりやすさ:9▽操作性:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■価格:ヘッド単体発売1個5万4000円+税 ※ルール適合外モデル1個5万7000円+税。