どーもです。連日紹介してきたキャロウェイの新製品「グレート ビッグバーサ」シリーズですが、今日紹介するアイアンがラストです。ウッド系はかなり大きな弾道が味わえるモデルでしたが、アイアンはどうなのでしょうか? 見た目ではかなり手の込んだアイアンにも見えますが、果たしてその実力はボクレベルでも感じられるものなのでしょうか? 早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ボディに採用されているCP4なるチタンは航空機等にも採用されている素材のようです。フェースもチタン(6-4)ですが、これで軟鉄よりも軽量化を実現し、稼ぎ出したウエートを最適な位置に再配分するためでしょう。つまり、アイアンも、相当重心位置にこだわったモデルということがうかがえますね。

フェースはラージかな!? こうして見ると、それほどではないですけどね。

ソール幅はワイドで、後部にはウエートを搭載でした。もちろん、低・深重心を意識してですよね!

ネックはグースネック。ボディもファット。打っても気付きませんでしたが、どうやら中空構造のようです。

構えてみるとこんな感じ。トップブレードが厚く、ややボッテリ感があるのは否めません。このアイアンだけは往年の名器の見た目よりも、現代風を優先したモデルなのかな…

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO950GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30度、ライ角63度、長さ37インチ、総重量413g、バランスD1。シャフトスペックは、重量93g、トルク1.7、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽めだけど、最近の#7としては平均的な重さかもしれません。グリップはやや細めにも感じたけど、ウッド系よりは太め。ワッグルしてみても、ヘッドの動き方は少なめ。素振りしてみると、D1とは思えないヘッドの存在感でした。


実際に打ってみると、冬だからなのか、それとも芯を外しているのか、打感がやや硬く感じました。何球か打ってみて、決して大きく芯を外しているわけではないと思いましたが、それにしては結構硬いなというのが正直な感想でした。しかも、原稿を書くにあたってホームページを確認すると、な、何と中空構造って!! これは意外で、まったく気付きませんでした。そして、直進性が高いですね。打ち出し角も高く、打ちやすさを確保しつつ、決してつかまりすぎない感じ。かなりヘッドの慣性モーメントが大きいのか、普段、無意識にフェースの開閉を使ってしまうボクでも、フェースが開かないイメージでした。アイアンの本分は“狙う”ですから、まさに“狙えるアイアン”のイメージでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS38.0m/s、初速48.5m/s、打ち出し角21.0度、バックスピン量4406.0rpm、サイドスピン-570.2rpm、飛距離172.4y

【ベスト】

HS38.0m/s、初速48.5m/s、打ち出し角20.9度、バックスピン量4310.6rpm、サイドスピン-308.8rpm、飛距離173.7y


打感は弾き系ですが、前述通り硬いっす。その分、球離れも速いイメージでした。音は高音系。


弾道はこんな感じで


その弾道データはこちら


弾道的には高弾道。もちろん、払い打ち系でもボールは上がりやすい感じ。スピン量ですが、正直もっと少なめな印象でしたが、ロフト角に対して適当かなって思います。


出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレートから軽いドロー系。頑固なフッカーのボクにとっては、直進性の高いモデルのイメージでした。よほど右手を使わなければ、持ち球は出ませんでしたw


シャフトフィーリングと振り感ですが、素振りの感覚通り、D1のわりにはしっかりヘッドを感じやすいモデルでした。個人的には好きな感覚!


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。基本性格的にはオートマチック系。ある意味、フェースを開こうと思っても開けない…は言い過ぎですが(笑)、そんな匂いも感じるモデルはあります。スインガーでも、ヒッターでも、フェースがスクエアに留まりやすいモデルの印象で、その結果ほぼ真っすぐな弾道を打ちやすいモデルに感じました。でも、これはボクの好みの問題ですが、打感がちょっと硬すぎかなって。もう少し暖かい時期ならそう感じなかったかもしれませんが、少ないともこの季節では「カッチカチやぞ!!」でした。なお、毎度書いてきた価格ですが、まあ、ハイグレードモデルなのは分かりますが、さすがにこの価格は~!!!!

<キャロウェイ「グレート ビッグバーサ」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:7▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=CP4チタン+MIMタングステンウエート+ウレタン・マイクロスフィア、フェース=6-4チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO950GH neo」(S=98g/1.7/中調子)。カーボンシャフト「SPEEDER NX for Callaway」(R=42g/5.2/中調子)。

■価格:スチール&カーボンシャフト5本(#6~PW)セット31万9000円、単品(#5)1本6万3800円。 ※価格は税込み