どーもです。今日紹介するのは、テーラーメイドの新作「ステルス2」シリーズの「ステルス2プラス」ドライバーです。先代「ステルス プラス」ドライバー同様、ソールのフェース後部にスライド式のウエートを装着することで、重心距離のチューニングが可能なモデルですね。新作はシャフトも変わっていますが、振り感的にどう変わっているのかも含め、ボクなりのレポをお届けしたいと思います。さっそく、行ってみましょう。



まずは見た目から。


形状的には先代のイメージを踏襲していますが、ソールのウエートとスライディングウエートの位置関係が若干変わっていました。スライディングウエートのNポジションに対してソールウエートはややトウ側に配置されていた先代に対して、新作はネック側です。一概につかまりを意識したとは言えないかもしれませんが…

フェースはラージですが、もちろんカーボン素材だからこそですよね。形状的には先代と変わっていないと思いますが、デフォルトモデルよりは気持ちディープ気味かな。

ボディはセミディープで、デフォルトモデルよりはハイバック気味に見えました。また、若干クラウンのこんもり感も増していたようにも感じました。

後ろ姿です。ソール後部のウエートは15gですが、スライディングウエートも15gなので、目に見えるウエートとしてはトータル30g搭載。デフォルトモデルよりもウエート土台となる赤い部分が多めですよね。クラウンもこんもりしていて、その分、よりセミディープボディに見えるかもしれません。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの形状的には、先代ともデフォルトモデルともほぼ同じですが、投影面積はやや小さめ。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana TM50(’23)」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角54度、長さ45.75インチ、総重量312g、バランスD4。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量59g、トルク3.7、中元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、ボクには重量的にいい感じ!! グリップも「ステルス2」ドライバーよりは気持ち太めで、ボク的にはより好感触。シャフトを手でしならせてみると、SフレックスらしいS。しなりポイントは真ん中よりも気持ち手元側。ワッグルしてみると、しなりポイントからヘッドが動く感じですが、「ステルス2」ドライバーよりもその幅が小さめかつシャープで、よりパワーが必要な感じ。素振りしてみるとヘッドの走り感はほぼ感じず、シャフトをしならせるにはある程度パワーが必要な感じ。


実際に打ってみると、飛距離的には先代とほぼ同等ですが、3球平均では約2yほど落ちていました。まあ、この程度ならボクのスイングの誤差の範ちゅうといえるでしょう。そして、先代との差ですが、やはりよりストレートボールを意識した重心配置になっているような気がします。なお、デフォルトモデルは「ある程度スイングタイプを問わず」のイメージでしたが、この「ステルス2プラス」ドライバーは「ヒッター系の方が」となりそうかな。これは先代に対しても同じイメージかもしれません。シャフトとの相性なのか、新作のほうがよりシャープに振れるイメージもあるのですが、よりパワーが必要な味付けにも感じました。新作はシャフトとの相性も含めてが進化かもしれません。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら


【3球平均】

HS43.0m/s、初速62.3m/s、打ち出し角16.9度、バックスピン量2728.2rpm、サイドスピン-152.1rpm、飛距離252.3y

【ベスト】

HS43.1m/s、初速62.5m/s、打ち出し角16.7度、バックスピン量2737.8rpm、サイドスピン39.1rpm、飛距離253.7


打感は弾き系だけど、ボールつぶれ感も存分に感じられて、デフォルトモデルとほぼ同じ。音も高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこんな感じ


弾道的には高弾道。この重量を振り切れればボールは十分に上がると思います。でも、デフォルトモデルほどミスヒットの寛容性は高くないイメージもありました。例えが極端かもしれませんが、デフォルトモデルは「どこに当たってもクラブがなんとかしてくれそう」な感じでしたが、さすがにそこまでではなかったかな。スピン量ですが、先代は2100rpm辺りと結構少なめでしたが、新作は2700rpm辺り。デフォルトモデルよりも100rpmほど少なめですが、まあ、適量イメージ。この辺もいいですね~!!


出球傾向は、ボクのスイングでストレートから軽いドロー系。デフォルトモデルよりはスイングでつかまえられる方向けのイメージかな。この辺はシャフトの相性も大きそうです。


そのシャフトフィーリングと振り感ですが、先代の「TENSEI SILVER TM50(’22)」よりも、ボク的にはしっかり感がある感じ。今回のヘッドとの相性はかなりいい感じ。シャープに振り抜ける印象で、デフォルト&先代よりもよりもたたけるタイプやスイングでしっかりボールをつかまえられるタイプ向けになったように感じました。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS42m/sは欲しい感じで、前述通り、ある程度たたけるタイプやスイングでしっかりボールをつかまえられるタイプ向けの味付けに感じました。先代「ステルス」と「ステルス プラス」の関係よりも、新作はこの辺の味付けがよりハッキリとしたように感じました。先代「ステルス プラス」ドライバーを現在使っている方でも、スイングタイプによっては、新作はちょっと「合う」「合わない」が出てくるかもしれません。いずれにせよ、1度実際に打ってみてくださいね~!!

<テーラーメイド「ステルス2 プラス」ドライバー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:9▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=9-1-1チタン+6層カーボンクラウン+9層カーボンソール+特殊強化カーボンコンポジットリグ+スライディングウエート(15g)、フェース=60層カーボン

■シャフト(重量/トルク/調子):「Diamana TM50(‘23)」(S=59g/3.7、SR=57g/4.1、R=55g/4.4/中元調子)。「ツアーAD CQ-6」(S=64g3.4/先中調子)。「SPEEDER NX GREEN60」(S=66.5g/3.8/中調子)。「Diamana GT60」(S=62.5g/3.8/中元調子)。

■価格:「Diamana TM50(‘23)」装着モデル1本9万6800円。「ツアーAD CQ-6」「SPEEDER NX GREEN60」「Diamana GT60」装着モデル各1本 11万6600円。 ※価格は税込み