永井花奈プロ(23)とアイドル界最強の呼び声も高いSKE48山内鈴蘭(26)の対戦。埼玉・飯能グリーンカントリークラブのインコースで、1ホール1度打ち直しあり(未使用分は持ち越し可)のハンディ戦での9ホールマッチプレーは、最終ホール決着に。どっちが勝つんだ!? 対戦内容はもちろん、技術やメンタル面のヒントを紹介します。

17番、5メートルのバーディーパットで打ち直しを使った山内だったが、沈められずパー。永井もパーセーブでマッチイーブン。勝負は最終ホールへ。

18番ホール 鈴蘭の1打目
18番ホール 鈴蘭の1打目
18番ホール 永井の1打目
18番ホール 永井の1打目

◆18番505ヤードパー5

打ち下ろしでグリーン手前に池が絡むレイアウト。

永井 打ち下ろしで左サイドにバンカーがあって、グリーン手前には池。風もちょっと出てきてアゲンストなので、ここもティーショットをフェアウエーに置けるかがカギになりそうです。

オナーは山内。ティーを刺せずにまごつくと「緊張しています!」。だがその言葉とは裏腹に、ティーショットはドローボールのナイスショットでフェアウエーキープ。永井は打った後「よし!」と声を出すショットで、フェアウエーセンターを捉えた。

山内 フェードヒッターだったけど、ミスをすると思い切り右に行くので、ドローボールを打つ練習をしたんだけど、それでいいのかな?

永井 ドローボールは打ち急いだり、力んだりすると絶対に打てないんです。だからやっていることも意識が高いし、それができているのは本当にすごい。

山内 スライスは距離も出ない。ちょっとでもプロに近づきたいと思って、ドローを打つ練習をした。

鈴蘭の2打目
鈴蘭の2打目
永井の2打目
永井の2打目

山内の2打目は残り290ヤード。左の池は180ヤードで入る。

山内 120ヤード以内なら乗せられるので5番ウッドでいきます。(打ち直しは)どうしてもパターで使いたい。

打った瞬間「やばいんじゃない? ちょっと引っ掛けた」と不安を漏らしたが、実はナイスショットでフェアウエーキープ。永井は残り260ヤード3番ウッド。「行けるところまで行く」と宣言。「行け!」と気合のショットは会心の一撃。本人も「今のは頑張りました」と満面の笑みを浮かべた。「当たりが厚かった」と続けた山内は、「こんなこというアイドルいないですよね」としつつも、「今日はアイドルだと思っていない!」と口にした。

鈴蘭の3打目
鈴蘭の3打目
永井の3打目
永井の3打目

山内の3打目はピンまで73ヤード。「風がアゲているので、50度では届かないような気がする」とアプローチウエッジを選択。このショットはピン手前2・5メートルにオン。永井も「うまい!」と称賛し、「(ハンディが)余っちゃうかも」と笑った。永井はピンまで21ヤード。歩測で落とす場所を17ヤードに決めた58度寄せはピン手前70センチ。山内の内側につけた。

鈴蘭の4打目
鈴蘭の4打目
永井の4打目
永井の4打目

打ち直しの積み残しもあるバーディーパットは順目の上りで、わずかにスライス読み。「使いたくない!」と気合を入れつつも「なんかイメージがわかない」と珍しく弱気な発言も。ファーストパットがカップ左を通過するとすぐさま打ち直しを宣言。「真っすぐでいいよね」。だがこれも一筋カップ左を通過。再度打ち直しを沈めて何とかバーディー。永井は楽々バーディー。勝負は引き分けで幕を閉じた。

「ハンディがあるにせよ、アマチュアがプロに火を付けられたとしたら、こんなうれしいことはない」と山内。永井は「セカンドは本当に火が付いた」と最高の賛辞を返した。

オールスクエア。○数字はアップ
オールスクエア。○数字はアップ

◆永井花奈(ながい・かな)1997年(平9)6月16日、東京都生まれ。16年7月、プロテスト合格。17年に樋口久子・三菱電機レディースでツアー初優勝を果たすと、賞金ランク20位に入りシード権を獲得。19年も36位で3年連続のシード権。所属はデンソー、契約クラブはヤマハ、ボールはタイトリスト、ウエアはMARK&LONA、シューズはecco。趣味は映画観賞。155センチ。

◆山内鈴蘭(やまうち・すずらん)1994年(平6)12月8日、千葉生まれ。09年AKB48の9期生としてデビュー。14年SKE48チームSに移籍。父の影響でゴルフを始め、中学生時代にはプロとアイドルを目指し、オーディション合格でアイドルを選択。現在テレビ東京系ゴルフ番組「日曜ゴルフっしょ!」(日曜、午前11時)にレギュラー出演中。152センチ。血液型O。

◆取材・構成 川田和博

◆撮影 狩俣裕三

◆協力 飯能グリーンCC(埼玉)