国内女子ゴルフツアーの新規大会、ミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ(6~9日、真駒内CC)は、北海道出身の小祝さくらが制して幕を閉じた。地元勢の活躍が話題を集めた中で、大会にさらなる彩りをもたらしたのが19歳のアマチュア、都玲華(JクラシックGC)の奮闘だ。最終日を迎える時点で4位。最終的には16位に順位を落としたものの、通算1アンダーでベストアマチュア賞を受賞した。
とはいえ、都本人は決して満足していない。最終日は8番パー3でトリプルボギーをたたき、最後は3連続ボギー。ホールアウト直後には悔し涙がほおを伝った。「ここまできたらもっと上に行きたかったし、優勝したかった。もう少し自分のプレーをして、応援してくださっている方にも楽しんでほしかった」。観戦者を満足させられなかったことに言及するなど、すでにプロ意識を高めつつある。
徳島・生光学園高出身。8歳からゴルフを始め、小学高学年のときには「ゴルフのために」とサッカーにも励んで足腰を鍛えた。プロテストは過去2度受験。1度目は2次テストの際に腰を骨折して最終テストを棄権した。2度目は最終テストを通過できなかった。今年こそ「三度目の正直」を目指している。
起業家として成功した父・英樹さん(52)は、30歳で1度目の早期リタイア後、アマチュアのゴルフ競技会で活躍。玲華によれば「シングルとかまで行ったと自慢していたので、結構やっていたと思う」。その腕前は相当のようだ。
35歳の頃に再びビジネスの世界に戻った英樹さんだが、愛娘が各地の大会に出場するようになった数年前から、そのサポート活動に重点を置くようになった。娘の性格については「あの通り、温厚で穏やか」と表現。それでも「高校に入るころから、僕にだけは反抗期みたいなのはありました。でも、お互い我慢するしかない。いまもそんな感じでやっています」と笑う。
ミネベアミツミ・レディースでは英樹さんがキャディーを務めたが、「本心ではやりたくないし、あの子も嫌でしょうね。やっぱり親子なんで」。出場する大会の半分ほどは父がキャディーバッグを担ぐことになるものの、まずはキャディーをしてもらえる人を探すという。
とはいえ、2人の絆は強く、信頼は固い。大会を終えたあとに玲華は自身のインスタグラムに、父と一緒にコースを回った画像を投稿。「チチ四日間キャディありがとう」と感謝した。紡がれる物語はまだ序章。家族の支えを力に、期待のホープはファンをさらに魅了していく。【奥岡幹浩】


