おはようございます! 雲の形や虫の声など、秋の気配が濃くなってきましたね。ゴルフには最高のシーズン到来です。毎週火曜日の朝活「せれにゃん塾」塾長の青木瀬令奈です。本日のテーマは「コースマネジメント4~傾斜地で平らを作ろう<2>~」です。先週の話、覚えていますか?その続きですよ~!スコアメークの肝の1つですから、しっかりチェックしてください。



傾斜だらけでフラットな場所の少ないゴルフ場で、自分なりに平らを作っていいショットを打つ、という話と、つま先下がり、つま先上がりの具体的な打ち方までは先週やりましたね。いずれもアドレスで平らをしっかり作って、体のバランスを崩さないように打つ方法でした。

でも、ゴルフ場の傾斜は、飛球線方向と垂直なものばかりではありません。飛球線方向と平行の傾斜、つまり、前下がり、前上がりもあるのです。こんな時どうするかを、今週はお教えしましょう。

ボールは体の真ん中に置き、スイング中にバランスを崩さないように振り幅が8割なのは先週と同じ。前上がり、前下がりとも「傾斜なり」に立ちます。「傾斜なり」というのは、傾斜した地面に対して平行にアドレスする、という意味です。


左足上がりでは目線を上げない
左足上がりでは目線を上げない

左足上がりでは、ボールを上げなければならないという意識と、飛んでいく方向を見たいという気持ちから、スイング中に目線を上げてしまいがちですが、これはNG。ヘッドアップしてしまうミスが出やすいからです。クラブ選択次第ではありますが、ボールは、クラブのロフトが勝手に上げてくれるもの。無理に上げようとしたり、心配で行方を見ようとしたりせず、しっかり8割のスイングをすれば大丈夫です。


左足下がりでは低いところ見て
左足下がりでは低いところ見て

左足下がりのライでは、普通に打ったのでは目線が高くなってしまいます。つまり、ボールを上げようとしているのと同じようになってしまうので、インパクト後には低いところを見るようにしましょう。低いところを見て打っても、ボールの行く先の地面は低いわけですから、ボールは自然に上がってくれるというわけです。

繰り返しますが、どちらも決して無理にボールを上げようとしたり、目線を上げたりしないこと。ダフってしまったり、逆にトップしたりするミスは、そこから生まれることが多いのです。

もちろん、コースにはつま先上がりで前下がり、つま先下がりで前上がりなど、状況がさまざまにミックスされた複雑な傾斜があちこちにあります。これまでにお話しした4つの傾斜の場合をベースに、これを応用してその状況での平らなライを自分で作ること。これが、ミスを防ぎナイスショットを打つポイントです。


◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小柄ながら小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=横山健太

 ◆取材協力=飯能グリーンCC(埼玉・飯能市)