ベテランの李知姫(36=韓国)が3シーズンぶりの優勝に大喜びだ。「やっとやっと、優勝できました」。

 ツアー屈指のショットメーカーだが、勝負を決めたのはパットだ。レギュラーラウンドの最終18番で、20メートルの超ロングパットを放り込んで、鈴木に追いつきプレーオフへ。同じ18番で行ったプレーオフ3ホール目では9メートルのバーディーパットを決めて、勝利を手にした。

 「ショットが調子悪いことはあまりないけど、パットが弱いと思っている」。このオフは、これまで屋外のグリーンでのみ行ってきた練習に、室内を追加。普通のカーペットの上で、ペットボトルを的に3~4メートルの練習を連日30~40分行ってきた。「グリーンでやると意識がどうしてもカップに行ってしまう。ストロークを一定にしたかったので」と理由を説明する。

 今のツアーは20代前半の若手が主体になった。「さびしいです。昨年、辛■周が引退して、その前に韓熙円、ジャン・ジョンも」と同世代の韓国プロがいなくなったことを嘆く。そんな状況である“軍団”からお呼びがかかった。

 41歳の表純子が幹事を務める「おババ会」。入会条件が「35歳以上」の親睦団体だ。「純子さんたちとはいつも“長く頑張ろう”と励まし合っています。(おババ会の)名前を変えてほしいけど…。次の食事会には参加させてもらおうと思います」と“軍団入り”を表明。永遠の目標に賞金女王を掲げるベテランに復活の予感が漂ってきた。

 ■は火へんに玄