男子ゴルフの三井住友VISA太平洋マスターズは15日に静岡・太平洋C御殿場(7246ヤード、パー72)で最終ラウンドを行う予定だったが、霧による視界不良のため、競技は中止となった。

 2打差3位から出るはずだったバッバ・ワトソン(37=米国)は「もちろんどの選手もプレーしたかったでしょう。僕も結果はどうなったかわらかないけど、優勝するチャンスの位置にいましたから」と残念そうだった。また、中止決定後には、昨年大会に続き獲得賞金全額を日本のジュニアゴルフの団体に寄付することを表明した。

 常に飛距離ばかりが注目されるが、日本のゴルファーに向けて「1ラウンドでドライバーを握るのは数回。飛距離よりも小技を磨くべきです」と話す。自身は球を曲げて攻めるのが持ち味で、12年マスターズのプレーオフでは右の林の中から(左打ちの)フックを打ってバーディーを取った。「結果的に優勝を勝ち取った。遊びの中で覚えたことが生かされた」。では、日本のジュニアにもそういうプレーを学んでほしい? 「いや、ジュニアにはフェアウエーをとらえる練習をしてほしいね」と笑った。