男子ゴルフの世界ランク2位、松山英樹(25=LEXUS)が15日(日本時間16日)、5年連続5度目の出場となる全英オープン(20日開幕、ロイヤルバークデールGC)に向けて同コースで初めて練習ラウンドを行った。

 午後から谷原秀人とともにイン9ホールをプレー。コースの特徴の1つであるフェアウエーの狭さに驚く場面もあり、9ホールでティーショットにドライバーを使ったのは、打ち直しで他の番手を試した時も含めて4ホールだった。深いラフからのリカバリー、グリーン周辺のポットバンカーからの寄せなどを入念にチェックした。

 メジャー、世界選手権シリーズを除いて欧州ツアー初参戦となった前週アイルランド・オープンは14位。その時から同じ家を借りて生活し、毎年お世話になっているロンドン在住の日本人シェフも招いている。腰を落ち着けて調整を進めるだけでなく、兄貴分と慕う谷原を連日招待して食事のテーブルを囲み、リラックスして戦いに備えている。

 欧米でツアーが開催されていることもあり、まだコースに入っているトッププロは数えるほど。練習後のドライビングレンジでは全米オープンで優勝を争ったブルックス・ケプカ(米国)と再会して和やかにあいさつを交わし、6月末のトラベラーズ選手権を勝ったジョーダン・スピース(米国)のキャディー、マイケル・グレラー氏にはお祝いの言葉をかけつつ優勝時の派手な喜び方をマネしていじる場面もあった。

 この日は7時間近くコースに滞在して引き揚げた。ここから徐々に戦闘モードへ仕上げていく。