ツアー最年少優勝記録を持つ勝みなみ(19)が最終ラウンドを4バーディー、4ボギーのパープレーでまとめ、通算5アンダーの9位で合格した。

 「ま~疲れました。本当に辛かったです。ずっとパットが悪くて、後半に入ってショットまで悪くなって…」。バックナインは10番ボギー、11、12番バーディー、15、16番ボギー、17番バーディーと出入りの激しいゴルフになった。パットがあまりに入らなく「何かボールが見えなくなって。イップス気味で手も動かなくて」とガタガタになり、12番の2メートルのチャンスは「目をつぶって打った」と“心眼パット”で放り込んだという。

 鹿児島高入学直後の14年4月、KKT杯バンテリンレディースでツアー最年少優勝を果たした。そのタイミングでプロ転向申請を行えば、日本女子プロゴルフ協会の審議を経て、特例でプロになれる可能性が十分にあった。しかし、アマチュアであることを選び、高校卒業を待ってテストを受験した。「ツアー競技と年に1回しかないテストは違う。こういう(苦しさを)経験できて良かったと、今そう思います」。プロの理想像を問われて、今季限りで引退する宮里藍の名前を挙げると、感極まった涙を流した。「世界一、いろんな方に愛されるプレーヤーになりたい」と目標を掲げた。