宮里藍(32=サントリー)が、涙で現役生活に別れを告げた。首位と8打差の27位から出た最終日は2バーディー、4ボギーの73で回り、通算1オーバーの214で32位。18番グリーンでは感極まって泣いた。メジャー制覇の夢はかなわなかったが「自分自身にお疲れさまと言いたい」。世界から愛されたプレーヤーが、コースから去った。

 引退した宮里だが、今後は「試合(ツアー)はもう、おなかいっぱいだけど、プロゴルファーを辞めるわけではない」と明かした。凍結期間を置いて、ツアー復帰する可能性を問われると「今のところはゼロ(%)からマイナス。(仮に)戻るなら今までの10倍のエネルギーを使う。ただツアーに戻るだけならできるけれど、私の目標はそこにはない」と胸の内を明かした。育成などプロとしてゴルフには携わる方向で「とりあえず年内はゆっくりしたい」と話した。