手嶋多一(48=ミズノ)が6バーディー、ノーボギーの65で回り、6アンダーで首位と4打差の4位と好発進した。

 10番で5メートルのパーパットを何とかねじ込むスタートだったが、その後は危なげなく快調にスコアを伸ばした。今季は開幕から10試合連続で予選を通ってきたが、9月のフジサンケイ・クラシックでシーズン初の予選落ち。さらに1試合を挟んでダイヤモンド・カップ、トップ杯東海クラシックでも連続で決勝ラウンドに進めず「あれだけ(予選を)通っていたのが落ち始めると、もうずっとじゃないかと思ってしまう」と危機感を覚えていた。

 今週に入り「僕が替えるのは珍しい」という新パターを投入した。「しゃちほこから削りだした」とご当地ネタに絡めて冗談めかす、金色に輝くPINGのアンサー。「パターって替えた時はよく入るもの。明日からも入る保証はないし、そのうち(エースに)戻すと思う」と笑いつつ、いつも通りラウンド後の練習はせずに帰る足取りが心なしか軽かった。