宮里優作(37=フリー)が6バーディー、ノーボギーの65で回り、通算19アンダーの194で第1日からの首位を守り、完全優勝での今季3勝目に王手をかけた。

 「ティーショットが朝からおかしくて…ラフばっかり」と苦笑するが、アイアンショットでカバーした。第1ラウンドから54ホールをノーボギー。「アプローチとパターがいい証拠。それがあるから(思い切って)ピンを狙っていける」とうなずく。99年の日本ゴルフツアー機構(JGTO)発足以降、72ホールをノーボギー(ボギー以上のスコアなし)で回って勝った選手はいない。賞金ランクトップ奪還がかかる最終日は記録への挑戦でもある。

 その最終日は、ともに初優勝がかかる25歳の大堀裕次郎、22歳の池村寛世と同組となった。かねて自分たちの世代が若手の壁になることで切磋琢磨(せっさたくま)を促し、ツアーの活性化につなげたいと話してきた選手会長。「勝ち方は教えてないので」と冗談めかして笑い、有言実行を誓っていた。