ツアー通算3勝の渡辺彩香(24=大東建託)が復調を印象づける好スタートを切った。

 4バーディー、ノーボギーの68で回り、首位と2打差の11位で発進。10月のスタンレー・レディースから4試合連続予選落ちという不調から脱出したプレー内容に「練習とトレーニングは自分で納得するまでできていました。あとは思い切り試合でできるか。今日はそれが良くできたと思います」と振り返った。

 一時は来季の米ツアーの出場権をかけた2次QT(予選会)のエントリーしていたものの「迷いながら行っても今は良くないと思い、悔しいけれどキャンセルしました」と明かした。今大会に勝てば米ツアーのシードも獲得可能となるだけに渡辺のプレーにも自然と力が入る

 現在の賞金ランキングは36位にとどまる。賞金シードは確保しているが、今季最終戦となるツアー選手権リコー杯(11月23日開幕、宮崎CC)の出場できる25位以内に入っていない。「まだあと3試合あります。常にリコー杯に出られる位置にいる選手であることが大事。そこはちゃんとクリアしたい」と言葉に力を込めていた。