賞金ランク2位の宮里優作(37=フリー)が“愛のムチ”を受けた。8月にコース上で倒れた父でコーチの優さん(71)が病院から一時外出し初観戦したが、最大瞬間風速17・3メートルの強風に見舞われ、1バーディー、5ボギーの75。通算3オーバーの216で23位から16位に浮上も、優さんは「ボギーばかりだ」と指摘。逆転での初の賞金王へ、尻をたたかれた。ただ1人アンダーパーの69で回った宋永漢(26=韓国)が通算7アンダーで首位に立った。

 台風のような強風に、宮里優が苦しんだ。アンダーパーで回ったのは61選手中、首位の宋永漢だけ。それでも、まだ風が弱かった午前中にたたいた6番からの3連続ボギーが痛かった。8月初旬の全英リコー女子オープンの会場で倒れ、現在も入院中の父優さんが一時外出して初観戦。優さんは「最後(18番)もバーディーが取れなかったしね。残念。ボギーばかりだ」と、あえて厳しく指摘した。

 逆転での初の賞金王へ、これからが正念場になる。賞金ランクトップの小平は72で回り6位浮上。悪条件とはいえ、言い訳はできない状況だ。宮里優は「(父の病状は)まだ用心しながらですが、ハーフだけついてきてくれた」と父に感謝しつつも「今日は我慢大会。そこを我慢できなかった」と反省。首位とは10打差。現実的に優勝は厳しいが、地元沖縄で意地でもトップ10には入りたい。【益子浩一】