賞金ランク3位のチャン・キム(27=米国)が腰痛のため第2ラウンドのスタート前に棄権した。

 第1ラウンドでも影響を隠しきれず、12オーバーで最下位30位に沈んでいた。一夜明けても腰の状態が上向かず「賞金王になれるチャンスだと思っていたので、この棄権によって、それがなくなってしまうことが残念でならない。無理すれば今日もプレーできるのかなという感じもあったが、無理して出ることによって残りの選手生命が危なくなることだけは避けたい。プロとしてこれからも長くプレーするために、棄権という決断をした」と苦渋の選択だった。

 もともと、今大会後には米下部ウェブドットコムツアーの最終予選会に臨むスケジュールを組んでいた。3日の夜へ米国アリゾナ州の自宅へ戻るが「今の段階では(予選会に)出たいと思っている。まずは家に帰って休んで、できれば予選会に出る前に状態を少しでも戻して、練習ラウンドをして臨みたいとは思っている。ただ、このような状況が続けば、出場を取りやめることになる」とした。

 C・キムの棄権により、賞金王争いはランクトップの小平智(28)、同2位の宮里優作(37)、同4位の池田勇太(31)の3人に絞られた。

 ◆賞金王戴冠条件

 ▼宮里優作 優勝のみ(優勝すれば小平の結果に関係なく逆転)

 ▼池田勇太 優勝した上で小平が5位タイ以下(小平が4位タイの場合もタイの人数次第で可能性あり)