逆転賞金王を目指す賞金ランク2位の宮里優作(37=フリー)が、1イーグル、3バーディー、ノーボギーの65で回り、通算7アンダーで首位に浮上した。

 6番パー5では、第2打がグリーン左手前のラフに転がり、2オンに失敗。それでも、約7メートルのアプローチがピンに当たり、そのままチップインイーグル。「6番はアプローチが逆目だったので、2メートルくらいオーバーでも良いかなという気持ちで打ちました。ピンに当たってラッキーでした」と笑顔で振り返った。

 続く7番パー4では、第2打がピンに当たり跳ね返ったことで、ボールがカップから遠ざかりパー。同じピン直撃で運と不運も味わったが「前のホールとチャラで」と、気持ちを切り替え、後半も手堅いゴルフで2バーディーとスコアを伸ばした。3日目に首位に立ち、優勝して逆転賞金王へ舞台は整った。

 「そんなに賞金王にならないと、というプレッシャーはないですね。どちらかというと、良いプレー、そのホール、ホールでどうしようかというプレッシャーで立ちにくさや構えにくさは少しありますが。でも、こういうプレッシャーの中でやって、どこまで自分がいけるかという、良い経験をしていると思う。良くここまで3日間しのいだなというのはあります」と手応えを口にした。先に上がった賞金ランク1位の小平が「宮里が賞金王を取った方が絵になる」と発言したことを聞くと「何ですかそれ。それは結婚式に(ご祝儀を)たくさん包めということですか。そういうことですよね、遠回しに。まあ、どっちが賞金王になっても盛り上がると思う。(小平が結婚する古閑美保と)夫婦で賞金王もいいと思うしね」と、ジョークで返していた。