日本を2年ぶりの優勝に導いた主将の成田美寿々(25=オンワードホールディングス)は、喜びをかみしめた。

 「終わってドッと力が抜けたというか…。キャプテンを任せてもらった時から、私のキャラらしくない責任を感じていたので、勝って今、解放されました」-。

 2年前の第1回大会主将の上田、昨年大会主将の笠から主将就任を打診されたのは約2カ月前。父俊弘さんらの「無理せず、辞退したらどうか」との声を押し切り受諾してから、ツアー中も今大会のことを考えながら過ごしてきた。

 第1回大会でふがいないプレーをして大泣きし、今回も第1日のフォアボールで引き分けて号泣した。2年後の東京五輪も、何を差し置いても代表になりたい。アマチュア時代から憧れた「日本代表」という肩書に人一倍の思い入れを持つ成田にすれば、今回の仕事はなにものにも替えがたい経験となった。

 「日本代表のキャプテンなんて2度とやるもんじゃない、という思いの一方で、もう1度やらせていただけるなら…という気持ちもあります。次させてもらえるなら(選手として)ポンコツでなく、しっかりみんなを引っ張れるようにしたいです」。最高の笑顔を見せた。