日本が韓国を破り、2年ぶり2度目の優勝を飾った。フォアサムマッチプレー4試合による優勝決定戦で、賞金女王鈴木愛(23=セールスフォース)が上田桃子(31=かんぽ生命)とのペアで第1試合出場を志願。韓国ツアー賞金女王イ・ジョンウン(21)と同9位ベ・ソンウ(23)組を3アップで破って流れを引き寄せ、3勝1分けで勝ち点7-1快勝の原動力となった。3日間で最多ポイントを獲得した川岸史果(23)がMVPに選ばれた。

 宿敵・韓国撃破の原動力は、賞金女王鈴木の負けん気だった。上田とのペアで第1試合に登場し、スタート1番で10メートルのバーディーパットを決めた。韓国ツアー賞金女王イ・ジョンウンとの女王対決を制し、3アップと完勝した。

 志願の第1試合だった。前日2日のシングルス後「最初からイケイケのタイプが行った方がいい」と思い立ち、第4試合に決まっていた順番変更を申し入れた。ペアを組んだ上田は「愛ちゃんが『最初にプレーして絶対に勝ちましょう』と。彼女らしさが出たなと思った」という。鈴木の発案から、新女王と元女王上田の歯車がかみ合った。

 鈴木は「しのいでしのいで、チャンスをものにする戦いができました」と満足そう。賞金女王のタイトルを4年ぶりに日本に取り戻した23歳が、団体戦でも前回2位の日本に2年ぶりの栄冠を引き寄せた。