日本ゴルフツアー機構(JGTO)は19日、都内で来季ツアー開催要項などの発表会見を行った。

 19年シーズンの出場権につながる来季賞金シードはこれまでの上位60人から65人に変更。それに伴い、15人に与えていた第2シードを廃止して一本化する。出場優先順位は低いが、好調な選手へツアー終盤の参戦チャンスを与えるために15年から導入された「フォールシャッフル」も廃止。いずれも、ファンに対する分かりやすさを考慮した変更だという。

 また、18年の最終予選会(ファイナルQT)から1位通過者に翌年1年間の出場資格を付与。下部チャレンジツアーの賞金ランク2位から20位、ファイナルQT2位から20位のそれぞれ19人ずつには翌シーズン前半戦の出場資格を与える。出場優先順位は「チャレンジ賞金2位→QT2位→チャレンジ賞金3位→QT3位…チャレンジ賞金20位→QT20位」の順番となる。下部ツアーで1年間結果を残した選手について翌年レギュラーツアー参戦の機会を広げることで、活性化へ期待を込めた。

 17年11月から10年間、米ツアーとの提携に関する基本契約を結んだこともあわせて発表。日本国内における米ツアー競技の共同開催について、JGTOの大西久光副会長は「現時点で発表できる具体的な案件はないが(将来的に)いい形で共同のもの(試合)はでき得ると考えています」とした。