「丸山茂樹ジュニアファンデーション Xmas Golf for Kids Supported by SUBARU」が23日に都内で開催され、丸山茂樹(48=セガサミーホールディングス)、片岡大育(29=Kochi黒潮CC)、渡辺彩香(24=大東建託)、プロコーチの内藤雄士(48)が出席した。

 丸山がゴルフをこれから始める、または始めたばかりの子どもたちにスナッグゴルフを通じて楽しさを教えながら、片岡や渡辺といったツアーの最前線で戦うプロと触れ合う機会も提供したいとの思いで開いているイベント。「子どもたちがもっともっとゴルフをしたい、プロになりたいと思ってもらえれば。楽しんで帰ってもらえる姿を見ると、やって良かったなと思います」とうれしそうに話す。

 一方、米国で生活して実力派アマの長男を持ち、世界のジュニア育成事情の一端を知る人間として「海外に比べると遅れている。国を挙げて、ゴルフ業界を挙げて、バックアップしていかなきゃいけない」とプロジェクトを進めていく余地はあると感じている。さらなるスポンサーを募り、日本ゴルフ協会など競技団体との連携も不可欠。そのためにも、地道な活動を続けていく構えだ。

 プレーヤーとしても大きな決断を下した1年だった。2月に左手親指の付け根を手術。日常生活に支障はなくなったが、アプローチを除いて親指の負担が少ないベースボールグリップで練習を続けている。「普通に握るのは、もう一生無理かなと。悲しい話だけど、現実は受け止めなきゃいけない。ベースボールグリップでどれだけできるのかが、自分の運命の分かれ道になる。ずっと(テレビ解説の仕事などで)マイクを持つのか、クラブを持つのか」と言った。

 野球のバットのような握り方にトライするのは、もちろん初めてとなる。「(今は)ドライバーで270ヤードいったらうれしい」と話すように飛距離も出なければ、フィーリングも全く違う。戸惑いは隠せないが、50歳からのシニアツアー参戦を見据え「1からのスタートで、全く違う自分を作り上げていかないと」と決意をにじませた。