1年ぶりとなるツアー復帰戦に臨んだタイガー・ウッズ(42=米国)は4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの71でスコアを1つ伸ばし、通算1アンダーの65位。最終9番でバーディーを奪い、カットラインギリギリで決勝ラウンドに進出した。

 前半13番でティーショットを大きく曲げて左の茂みに打ち込むと、思わずクラブをたたきつけた。痛恨のダブルボギーにも、折り返しの1番で12メートルのバーディーパットを沈めた。「あれで後半は前向きにプレーできた」。9番パー5も右ラフから2オンに成功して2パットのバーディー締め。後半だけで4バーディーを奪って挽回した。

 「一日中、必死に戦った。よく粘れた」と実感がこもった。1年前は見せ場なく予選落ち。プロ転向後、米ツアーでの連続予選落ちは14年全米プロと15年フェニックス・オープンで喫した1度だけだった。98年から05年にかけての米ツアー最多となる連続予選通過142試合、今大会を含め通算315試合で予選落ちわずか16試合。15年8月のウィンダム選手権以来2年5カ月ぶりの予選通過が、あらためてかつての圧倒的な力を浮き彫りにする。

 復活への1歩は確かに記した。「長く実戦から離れていたから、感触を取り戻しているところ。その中でパット、アプローチは素晴らしかった。あとはショット。徐々に良くなれば。週末が楽しみだ」。久々の決勝ラウンドに高ぶりを隠さなかった。