男子ゴルフの日本ツアー昨季賞金王、宮里優作(37=フリー)が8日、スポンサー契約を更新したヤナセから賞金王のお祝いとしてメルセデスベンツのSUV車「GLE350d4MATIC」(車両本体価格878万円)を贈呈された。

 年明けからハワイ、シンガポール、ミャンマー、マレーシア、オーストラリアと5連戦を組み、世界選手権シリーズにも出場した。2日前にメキシコから帰国し「試合勘はいい」とうなずく。まず見据えるのは、4月に初出場となるマスターズ(米ジョージア州)。「高校くらいの時ですかね、オヤジ(優さん)と一緒にマスターズをテレビで見ていて『いつか連れていってくれ』と言われていて、その夢がかなったというのがうれしい」と話す。

 マスターズには妹の藍さん(32)も応援に駆けつける見込み。開幕前日の「パー3コンテスト」について「子どもたちと手をつないで歩いてもらえれば。オヤジも(キャディーが着用する白い)つなぎを着て出てもらいます。最初はオヤジが打つと思いますけど、藍ちゃんにもちょっと打ってもらいたいですね」と夢の構想も披露した。

 家族の期待を感じる分、準備にも抜かりはない。映像でオーガスタのチェックは重ねているが「先入観を持ちすぎずにやりたい」と、現地で情報収集にいそしむ構えだ。丸山茂樹からバンスの少ないウエッジがいいとの助言を受けたこともあり「もともと(使っているのが)バンスが少ないウエッジなので、少しシャフトを軟らかくして(クラブの)抜けを良くしている」とセッティングに微調整も施している。

 マスターズ後はすぐにスペインへ飛び、翌週のモロッコと欧州ツアー2試合に参戦。「今後のゴルフ人生に必要なことだと思っている。40代、50代になってもタフな選手でいられるように、ヨーロッパに挑戦して向こうのタフさを学びたい」。賞金王戴冠もマスターズ出場も、ゴールにするつもりはない。