男子ゴルフのミズノ・オープン(24日開幕、茨城、ザ・ロイヤルGC)のプロアマ戦が23日、同コースで行われた。

 上位4人には全英オープン(7月19日開幕、カーヌスティ・リンクス)出場権も与えられる大会に向け、石川遼(26=CASIO)は「全英オープンで思い切ったプレーをしてみたい気持ちは非常に強い。出場できたら最高だと思います」と意欲を見せつつ「そこに行くまでは長い道のりですから。とにかく1日1日という感覚です」と表情を引き締めた。

 総ヤーデージは73年のツアー制施行後、男子ツアー史上最長となる8007ヤード。特に16番パー5は詳細な記録が残る92年以降ではツアー史上最長705ヤードを誇る。

 「基本的には(第2打でグリーン)エッジまで400くらい残る。ティーショット、セカンドが順調にいってもサードが9番、8番(アイアン)になる。ということは、長いパー4と一緒です。450、460のパー4だと、300飛ばしてもセカンドは9番とか8番とかになりますから。長くて狭いパー4のティーショットを2回打つような感覚。慣れ親しんでいるパー5のセカンドではないですよね」と語る。

 ただでさえ長いコースに厄介なラフが加わり、ティーショットの重要性は言わずもがな。ドライバーショットについて「開幕から下り坂だったのが、やっと頭の中がクリアになってきた」と話す。状態が下降するにつれてチェックポイントも日替わりとなり「先週の最終日はいろいろ考えすぎて頭がパンクしそうになった」。スイングの再現性を高めるためにポイントを絞り「自分が一番大事にしているのは体の中心からヘッドの先でつくる“円(の軌道)”。それしか考えてないです」と力を込める。

 「ようやくスタートラインに立てたかなという感じ。同じことを継続して続けることが大事。(得意とする)アプローチパット、短いものになればなるほど、そういう風に続けることができている。長くなればなるほど、続かないのが自分のゴルフ」

 向き合うべき課題を見定め、シンプルにコースと対峙(たいじ)する。