男子ゴルフの全米オープンで動いている球を故意に打ち返して物議を醸したフィル・ミケルソン(48=米国)が謝罪したと20日(日本時間21日)に米メディアが報じた。

 ミケルソンは全米オープン第3ラウンド13番グリーン上で動いている球を故意に打ち返し、2罰打を受けた。ホールアウト後には「以前からやりたかった。ルールを戦略的に使った。罰打を受けることは知っているが、バンカーに落ちるよりはいい。無礼な行為と思われるのなら、謝ろう」と話した。殿堂入りも果たした偉大なレフティーの開き直りとも取れる発言がさらに騒動を大きくし、米国ゴルフ協会の「ルールにのっとり2罰打」との裁定に対しては「失格にするべき」との声も上がっていた。

 米全国紙USAトゥデー電子版ではミケルソンが一部メディアに文書を送り「もっと早く謝罪すべきだったが、落ち着くためには2、3日かかった。あの週末は僕のフラストレーションと怒りが頂点に達していた。自分の行動を恥じ、失望している」と謝罪したとしている。