小平智(28=Admiral)は3バーディー、4ボギーの71で回り、1オーバーの62位だった。

 午後1時を回った遅いスタート時間を迎える頃には、軟らかく仕上がったグリーンの表面は踏み荒らされてボコボコ。「思った通りに転がってくれない」と手を焼き、前半2番から3連続ボギーをたたいた。

 折り返しの10番でもボギーとし、12番では第2打をピンそば1メートル強につけながらパー。流れを変えたのは14番。6・5メートルを沈め、応援に同行している古閑美保夫人が「やっとですね」と胸をなで下ろすバーディーから、15番9メートル、16番も9メートルを流し込んで3連続バーディー。

 「短いよりはあれくらいの方が。タッチだけ気にして打てた」と言いつつ「最初のあれ(14番)が決まってくれて、いい流れに乗れた。あんなに長いのが3個も入るとは思わなかった。パーセーブでいいっていうくらいの(難しい)ホールで3個取れた」と振り返った。

 さらに本人が「大きかった」と言ったのは第3打をバンカーに突っ込んだ17番パー5のリカバリー。しっかり寄せてパーを拾った後の18番では、グリーン奥に切られたピンを果敢に攻めた。「バーディーチャンスにつけようとだけ思ってました。そんな大したスコアでもないし、守る気もなかった」。

 4メートル弱のバーディーパットは惜しくも外れたが、ナイスカムバックで望みをつないだ。「明日も守る気はない。ガンガンいって(トータルで)アンダーまでもっていきたい」と、さらなる巻き返しを誓った。