女子ゴルフツアーの国内メジャー第1戦となるワールド・サロンパス・カップを主催する日本テレビは25日、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が目指す放映権一括管理について協議を継続しながら大会開催に踏み切ることを発表した。LPGAによるツアー継続開催発表を受け、19年大会(5月9~12日、茨城GC)に関してLPGAと協約書を締結したことを報告。

日本テレビは「ファンファースト、選手ファーストの見地からの決断であり、20年以降の大会についてはLPGAと引き続き放映権帰属のあり方について協議を続け、その中で、長年にわたり日本女子プロゴルフ界を支えてきた弊社としての考え方にご理解をいただけるよう努めて参ります」とコメント。LPGAと放映権問題に関して合意していない状況を明かした。

昨年12月18日の19年ツアー発表時には、LPGAからワールド・サロンパス・カップの名称が消え、会場未定のまま別大会「ウィメンズ選手権(仮称)」となっていた。その発表後、日本テレビには「多くのゴルフファン、選手のみなさま、そして本大会会場の周辺自治体やつくばみらい市民、茨城県民のみなさまほか、すべてのステークホルダーのみなさまから、本大会の開催を強く要望する声が多数寄せられました」と説明。その上で「73年の日本テレビ開局20周年記念事業として初開催以来、45年以上にわたる歴史と伝統を持ち、毎年多くのギャラリーのみなさまに足を運んでいただき、愛されてきた本大会が開催できなくなることは、もとより弊社としても本意ではなく、この度、本大会開催に関するLPGAとの協約書を締結することとしたものです」と強調していた。