19位から出た安田祐香(18=大手前大1年)は、2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74で回り、首位のホン・イェウン(韓国)から4打差となる通算1オーバー、145で5位に浮上した。

最低気温が7・8度まで下がり、最大瞬間風速も12・2メートルと強い風が吹く悪天候の中、前半の12番でいきなりダブルボギーをたたく苦しい展開。このまま、ずるずる後退してもおかしくない状況だったものの、後半は1バーディー、1ボギーでしのいで、第2ラウンドのベストスコア「74」をたたきだした。「寒さの中でスコアは伸びないだろうと。耐えるゴルフの方が自分には合っている。今日は90点です」と納得した。

経験を力に変えた。悪天候で他選手が軒並みスコアを落としたが、この悪天候こそ底力を発揮する舞台だった。17年9月に出場したアマチュアの大会、デュークオブヤングチャンピオンズトロフィー(英国、25位)、昨年の国内ツアーのスタジオアリス女子オープン(7位)の第1日と、いずれも強風の中でのラウンドだった。それらの試合を思い出すように、球を低く打ち、風の影響を最低限に抑えたクレバーなゴルフを披露。じわりと前に迫った。「めっちゃ強い風とか経験して覚えているんで。まずはしっかり乗せようと思いました」と話した。

首位とは4打差。今年4月のオーガスタナショナル女子アマチュア選手権では3位に入り、世界ランキングも15位で出場メンバーの中で2番目に位置しており、今大会の注目度は高い。「結果は気にせず腰に負担をかけないようにプレーしたい」。やるべきことに集中し、アジアの頂点を極める。

西村優奈(18)は、78で回り、通算2オーバーの6位。3位から出た佐渡山理莉(18)は、10ボギーの82で通算4オーバーで10位に後退した。古江彩佳(18)も77で通算10アンダーで10位。小倉彩愛(18)は、79で通算6オーバの14位。後藤未有(18)は、80で通算7オーバーの20位。吉田優利(19)は、82で通算8オーバーの25位。梶谷翼(15)は81の通算9オーバーで29位につけ、日本勢8人全員が決勝ラウンドに進んだ。

優勝者には、エビアン選手権(7月25日~28日、フランス)、全英女子オープン(8月1日~4日、英国)のメジャー2大会の出場権が与えられるほか、来年のオーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権(米ジョージア州)への出場権も得られる。