国内男子ゴルフツアーの中日クラウンズは、2日に愛知・名古屋GC和合Cで開幕する。

4月30日は練習ラウンドが行われ、今季初戦となる石川遼(27=CASIO)が、新時代に10年ぶりの賞金王に立つことを目標に掲げた。腰痛のため開幕戦の東建ホームメイト杯を欠場。ヘルニアの症状で、先週末に打ち込みを再開したばかりだが「もう痛みはない。やるなら100%。出るからにはいいスコアで回りたい」と語った。

1960年(昭35)から続く大会は、昭和から平成をまたぎ60回目を迎える。予選ラウンドは大会最多タイ5勝でレジェンドの尾崎将司(72)と、マスターズ58位の新世代のスター候補生でアマチュアの金谷拓実(20=東北福祉大)と同組。令和での第1戦に向け、石川は「今年は日本一になるのが大きな目標。賞金王になりたい。その第1歩。そして、世界一の人たちに挑んでいきたい。令和という時代に(新しい記録を)塗り替えていく」と真剣な目で言い切った。

10年の同大会では最終日に世界記録となる58を出して、18位からの大逆転優勝を達成した。多くの記録を出した平成から新時代へ-。石川は、新たな1歩を刻む。【益子浩一】