【ポートラッシュ=益子浩一】メジャー初制覇を狙う松山英樹(27=LEXUS)は、3バーディー、3ボギーの71で回り、イーブンパーで第1ラウンドを終えた。

1番でいきなりボギー。2番をバーディーとしたが、4、6番でボギーをたたくなど、パットが入らず苦戦した。堀川未来夢は16番、アマチュアの金谷拓実は7番を終え、ともにイーブンパー。今平周吾は16番を終え10オーバーと出遅れている。

松山は流れをつくれなかった。出だしの1番パー4で約1メートルを外して痛恨のボギー発進。続く、2番パー5でバーディーを奪いイーブンに戻したものの、4番をボギーとすると6番パー3でも、ピンそば5メートルにつけながら決められずボギーとした。後半に入っても、10番でバーディーを奪ったとはいえ、その後はチャンスにつけながら決めきれなかった。最終18番でバーディーを奪ったのが精いっぱいの意地だった。

大西洋に面したリンクスコースで強い風が吹く上、グリーンの起伏も激しい難関コース。「風向き次第で変わる。想像つかない」と話していたが、ショットは安定しているものの、ボギーはいずれも3パットとパットがことごとく入らなかった。

昨年は第1ラウンドでトップと9打差の110位と出遅れて予選落ちしたものの、その後は米ツアーで1度も予選落ちがない。先週の3Mオープンでも今季5度目のトップ10に入った。

先週の試合後、日本に一時帰国し英気を養った。前日は、強い風と雨の中で後輩の金谷拓実(東北福祉大)と9ホールをこなすなどして調整。万全を期してメジャー最終戦に臨んだものの、スタートダッシュとはいかなかった。