東京オリンピック(五輪)ゴルフ競技の日本代表女子コーチを務める服部道子氏(50)が、日本女子勢42年ぶりのメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(20=RSK山陽放送)を起爆剤に五輪出場枠の上積みを目指す姿勢を示した。

16日、東京五輪会場となる埼玉・霞ケ関CCを視察し、日本の五輪出場枠について言及。「渋野さんの優勝は起爆剤。世界が、メダルが近いものになっている。刺激になるし、いい時に勝ってくれた。今の日本は五輪2枠になりますが、韓国は4枠になります。私の立場からすれば3枠、4枠と取れていければ」との意欲をみせた。

東京五輪の出場枠は世界ランキングをもとに算出された国際ゴルフ連盟発表の五輪ランクで決まる。15位以内ならば、最大で1国4枠まで与えられる。五輪出場権の決まる来年6月29日発表の五輪ランキングまではチャンスがある。服部コーチは「五輪代表決定前までにメジャーも2試合ある。勝てばジャンプアップできる」と期待を寄せた。

服部コーチは17日から長野・軽井沢入りし、国内女子ツアーのNEC軽井沢72を視察する予定で「渋野さんにも会いたいですし、他の選手たちにも会ってきます」と声をはずませていた。