渋野日向子(20=RSK山陽放送)が惜しくも今季ツアー3勝目を逃した。首位と1打差2位から出て逆転優勝を狙ったが、1打差3位に終わった。ツアー初優勝となった5月の国内メジャー初戦ワールド・サロンパス・カップ、7月の資生堂アネッサ・レディースに続く3勝目はならなかった。

この日、最終18番はバーディーを奪えば渋野の優勝だった。その通りバーディーパットはピン右6メートルの位置。全英女子と似た最後の場面に観客は大興奮した。だが2メートルオーバー。返しのパーパットまで外して優勝の可能性が消えた。この日初めてのボギーで終わり、5バーディー、1ボギー、無念の3位。

先に通算14アンダーでホールアウトしていた穴井詩(31)とイ・ミニョン(27)がプレーオフに突入し、3打差8位から出た穴井が今季初勝利、17年以来の通算3勝目を挙げた。


最終日 アウト3421ヤード=パー36、イン3284ヤード=パー36


ホール
パ ー36
渋 野33


ホール101112131415161718
パ ー36
渋 野35

※・はパー、◎はイーグル、○はバーディー、△はボギー、□はダブルボギー


1番383ヤード、パー4=パー

第1打は左ラフ。第2打はグリーン手前ラフ。第3打は絶妙なアプローチでピン奥1メートル弱につけ、パー。

1番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
1番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
1番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
1番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
1番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
1番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)

2番553ヤード、パー5=パー

第1打は左ラフ。第2打はフェアウエー。第3打はグリーン手前ラフ。第4打はピンを約3メートルオーバーも、きっちり決めてパー。

2番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
2番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
2番、第3打のショットを放ち、悔しがる渋野(撮影・加藤諒)
2番、第3打のショットを放ち、悔しがる渋野(撮影・加藤諒)
2番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
2番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)

3番183ヤード、パー3=バーディー

第1打はピン奥約7メートルのカラー。絶妙なタッチで決めてバーディー。10アンダーに伸ばした。

3番、バーディーパットを沈め、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)
3番、バーディーパットを沈め、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)
3番、バーディーパットを沈め、キャディーとグータッチする渋野(撮影・加藤諒)
3番、バーディーパットを沈め、キャディーとグータッチする渋野(撮影・加藤諒)

4番412ヤード、パー4=パー

第1打は、フェアウエーと左ラフの境目。移動中は、2打差で追う浜田茉優と談笑。第2打はピン左約4メートルにつけ、バーディーチャンス。パットはわずかに外れ、パー。

4番、バーディーパットを放つも入らず、肩を落とす渋野(撮影・加藤諒)
4番、バーディーパットを放つも入らず、肩を落とす渋野(撮影・加藤諒)

5番379ヤード、パー4=パー

第1打は、フェアウエーと右ラフとの境目。第2打は、ピン左奥ラフ。第3打をピン30センチに寄せてパー。

5番、ティーショットを待つ間原英莉花(左)と談笑する渋野日向子(撮影・加藤諒)
5番、ティーショットを待つ間原英莉花(左)と談笑する渋野日向子(撮影・加藤諒)
5番、ティーショットを放ち、打球を見る渋野(撮影・加藤諒)
5番、ティーショットを放ち、打球を見る渋野(撮影・加藤諒)

6番415ヤード、パー4=パー

第1打はフェアウエー。第2打はグリーン手前ラフ。第3打はピンを約2メートルオーバーも、しっかり決めてパー。

6番、大観衆がティーイングエリアを取り囲む中、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
6番、大観衆がティーイングエリアを取り囲む中、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)

7番412ヤード、パー4=パー

第1打はフェアウエー。第2打はグリーン手前ラフ。第3打はピン手前1メートルに寄せてパー。

7番、第2打のショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
7番、第2打のショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
7番、第2打のショットでめくれたターフを元に戻す渋野(撮影・加藤諒)
7番、第2打のショットでめくれたターフを元に戻す渋野(撮影・加藤諒)

8番175ヤード、パー3=バーディー

第1打をピン右手前5メートルにつけ、バーディー。11アンダーに伸ばした。ギャラリーからの大歓声に笑顔を見せた。

8番、バーディーパットを決め、手を伸ばす観客の間を抜けて9番へ向かう渋野(撮影・加藤諒)
8番、バーディーパットを決め、手を伸ばす観客の間を抜けて9番へ向かう渋野(撮影・加藤諒)

9番509ヤード、パー5=バーディー

第1打はフェアウエー。2オン狙いの第2打は、グリーンエッジへ。第3打は50センチにつけ、バーディー。前半はスコアを3つ伸ばし、12アンダー。首位の浜田に並んで後半へ。

9番、バーディーパットを決め、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)
9番、バーディーパットを決め、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)

10番394ヤード、パー4=パー

この日は休憩もはさまず「渋野、頑張れ」の大歓声を受けて後半に突入。左セミラフからグリーン左隅へ。グリーンエッジからウエッジで50センチに寄せてパー。

10番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
10番、アプローチショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)

11番392ヤード、パー4=パー

フェアウエーからの第2打はグリーン右手前へ。5メートルのバーディーパットはわずか数センチ届かず、パーに。

11番、パーセーブし、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)
11番、パーセーブし、歓声に応える渋野(撮影・加藤諒)

12番168ヤード、パー3=パー

ピン左6メートルのバーディーパットがわずかにそれてパーに。惜しいパットが続いたことで、首をかしげるシーンも見られた。

12番、ティーショットを待つ間、おどけて笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
12番、ティーショットを待つ間、おどけて笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
大観衆を引き連れて13番へ移動する渋野ら最終組の選手たち(撮影・加藤諒)
大観衆を引き連れて13番へ移動する渋野ら最終組の選手たち(撮影・加藤諒)

13番547ヤード、パー5=パー

左ラフから3オン。そして約8メートルのバーディーパットは2メートルほどオーバー。返しのパーパットは冷静に沈める。

13番、第3打のショットを放ち、クラブを振り上げる渋野(撮影・加藤諒)
13番、第3打のショットを放ち、クラブを振り上げる渋野(撮影・加藤諒)
13番、パーセーブし、悔しそうな表情を見せる渋野(撮影・加藤諒)
13番、パーセーブし、悔しそうな表情を見せる渋野(撮影・加藤諒)

14番391ヤード、パー4=バーディー

フェアウエーからの第2打をピンそばへぴたり。1メートルのバーディーパットを入れて通算13アンダーに伸ばす。この時点ですぐ隣りの16番でプレーする穴井と首位に並ぶ。

14番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)
14番、ティーショットを放つ渋野(撮影・加藤諒)

15番364ヤード、パー4=バーディー

グリーン右へ2オン。約6メートルのバーディーパットを決めて2連続バーディーで通算14アンダーに伸ばす。

15番、ギャラリーの声援を受け、ティーイングエリアに向かう渋野(撮影・加藤諒)
15番、ギャラリーの声援を受け、ティーイングエリアに向かう渋野(撮影・加藤諒)
15番、バーディーパットを沈めて笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
15番、バーディーパットを沈めて笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)

16番480ヤード、パー5=パー

第1打は右ラフへ。第2打は刻んでフェアウエーに。第3打はグリーンへ。ピンまで約5メートルのバーディーパットを狙ったが外してパーに。観客からため息がもれた。

首位で並ぶ穴井が14アンダーでホールアウト。渋野は残り2ホールで伸ばせるか。

16番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)
16番、ティーショットを放ち、笑顔を見せる渋野(撮影・加藤諒)

17番160ヤード、パー3=パー

第1打がグリーン奥へ。10メートルを寄せて確実にパーをとる。

17番、笑顔でティーショットに臨む渋野(撮影・加藤諒)
17番、笑顔でティーショットに臨む渋野(撮影・加藤諒)

18番388ヤード、パー4=ボギー

第1打がフェアウエーをとらえ、大観衆がグリーンに向けて花道を作る状態に。第2打がグリーンをとらえ、バーディーパットはピン右6メートルの位置。全英女子と似た最後の場面にギャラリーは酔いしれた。そして積極的に狙ったが2メートルオーバー。会場全体がため息に包まれ、本人は苦笑い。最後はパーパットまで外して優勝の可能性が消えた。この日初めてのボギーで終わる。この日は5バーディー、1ボギー。

18番、パーパットが外れて苦笑いする渋野(撮影・加藤諒)
18番、パーパットが外れて苦笑いする渋野(撮影・加藤諒)
18番、ボギーパットを沈め、通算13アンダーでホールアウトする渋野(撮影・加藤諒)
18番、ボギーパットを沈め、通算13アンダーでホールアウトする渋野(撮影・加藤諒)
18番、ボギーをたたき、通算13アンダーでホールアウトする渋野(撮影・加藤諒)
18番、ボギーをたたき、通算13アンダーでホールアウトする渋野(撮影・加藤諒)