AIG全英女子オープンを制した渋野日向子(20=RSK山陽放送)が18日、新南愛知CC美浜Cで、20日開幕のデサントレディース東海クラシックに向け雨の中、調整した。インコースを回り、グリーン周りの感触を入念に確認した。「先週はグリーン周りでうまくいかなかったのでそこをしっかりやろうと。アプローチは苦手な方なのでそこが大事」と話した。

先週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は、国内ツアーでの連続オーバーパーなしの記録が29Rで途切れ、メジャー2連勝も逃した。「優勝してからプレースタイルが変わってきているのかな。笑顔が多少、少なくなっていると思う。初心に帰ってやらないと」と自身を奮い立たせた。

17日の練習では「悪癖」を修正した。「先週、打ち込む癖が出ていた」と話し、上半身で打つ練習をタオルを使ってスイングするなどして取り組んだ。

激動の1年。スマイルの裏で葛藤しているが、16日には、先輩の青木瀬令奈(三和シヤッター工業)に誘われ宝塚を初観劇し、リフレッシュした。華やかな舞台に魅了され、「めちゃくちゃ格好良かった。楽しそうというか、歌声がきれい」とスマイルがはじけた。

第1ラウンドは、同じ黄金世代の原英莉花(日本通運)、新垣比菜(ダイキン工業)と同組となった。「みんな黄金世代ですね。楽しそう。回りやすい組だから良かった」と話す。

最速での1億円突破は先週、畑岡奈紗(森ビル)に先を越されたが、今大会で優勝すれば大台に到達する。「狙った大会を勝てる奈紗ちゃんはすごい。私は狙った大会で勝ったことがないので。1億円はなるべく早く超えたい」。仕切り直しの一戦に全力を注ぐ。