女子ゴルフのデサントレディース東海クラシックが20日から3日間の日程で、新南愛知CC美浜Cで開催される。19日、AIG全英オープンを制した渋野日向子(20=RSK山陽放送)は、プロアマ戦に出場し、日本女子プロゴルフ協会の顧問で1977年の全米プロ選手権を制した樋口久子氏(73)と初めてラウンドした。

メジャーを制した2人。18ホールを回る間、新旧メジャー女王、2人にしか分からない濃密な時間を過ごした。渋野は樋口に「パターを打つときは何を考えているの?」と尋ねられ、「ちょっと注意していることがあります。今、悪い癖があるのでそれにならないように」と答えた。すると「良いときは何も考えなくていいからね」と返ってきたという。

全英女子オープンを制し、取り巻く環境が大きく変わった。18日に「優勝してから自分のプレーが変わったのかな。笑顔が少なくなった。初心に戻らないと」と話したが、心機一転で迎える今大会の開幕を前に、レジェンドから背中を押され、大きな力になったはずだ。

攻めのゴルフを取り戻す。先週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は「どこかで保険をかけていた」と話し、国内ツアーでの連続オーバーパーなしの記録が29Rで途切れ、メジャー2連勝も逃した。もう悔しい思いはしたくない。「(攻めのゴルフを)やろうと思っています。というかやります。グリーンが先週ほど跳ねないので、狙っていきやすいかなとは思います」。強い気持ちで頂点に再挑戦する。