全英女王の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が、あと10センチでホールインワンを逃した。

16番パー3で6番アイアンで放ったボールは、落下地点からコロコロと転がり、ピンの方向へ一直線。見守った大観衆から「入れ~っ」と叫び声が響き、会場は一気に盛り上がった。だが、ピンの手前10センチほどで止まり、惜しくもホールインワンはならず。

「もうちょっとでしたね。入れよ~って感じ。今日は(前半に)パターが入らなかったから、キャディーさんと、それならショットで頑張ろうと話していた」

さらに、最終18番パー5では残り204ヤードを果敢に2オン。手前からの6メートルのイーグルパットは、わずか3センチほど届かずバーディーとなった。

前半は1バーディー、3ボギーと出遅れながら、後半に4バーディー、ボギーなしと挽回したことで久しぶりに“しぶこ節”をさく裂。

前半に不調だったことを問われると「今日はブツブツ言いながら回ってました。クソッ、クソッ、クソッ…。なんでやねん! みたいな」。

さらに約50センチだったパターの距離を伝える際には「足、1足分ですね。50センチの足。あっ、そんなのね~か。アシカの足くらい」。

今大会は決勝ラウンドから2サム(2人1組)になったことについて、比較的プレーが速いと言われる渋野は「1サム(1人1組)でも回りたい。いいな~。1人。スピード記録を出してみたいな~。2時間45分くらいで回りたいですね。あっ、でも、キャディーさんが大変だ。マンダッシュ(全速力)しないといけね~な」などとブツブツ。

通算9アンダーで、首位と6打差6位。大逆転優勝への意欲を問われると「かみ合えばスコアが出るコース。頑張りま~す」と元気に答えた。