ゴルフの米男子ツアーと同日11日に再開する米下部ツアーに小斉平優和(こさいひら・ゆうわ、22=太平洋クラブ)が出場する。新型コロナウイルス感染拡大で中断されていた国内外のツアーに、日本人で最初にプレーすることになる。

小斉平が出場するのは、フロリダ州で行われるコーンフェリー・チャレンジ(TPCソーグラス・ダイズバレー)だ。女子の渋野日向子らと同じ98年生まれの黄金世代は、昨年12月の米下部ツアーの予選会で30位となり、今季はすでに6戦出場。これからというときに、コロナ感染拡大で中断となった。

先月23日に渡米。PCRなど2度の検査を経て、7日にようやく2週間の隔離期間が明けた。「1回目のPCR検査はドライブスルーで、車で行った。2回目は、自宅で唾液を取るのに10分くらいかかった」と、日刊スポーツの電話インタビューに答えた。検査結果は、2、3日後にメールで陰性を知らせてきた。

タイガー・ウッズにあこがれ、米国ツアーを目指す。下部ツアーでは25位以内に入れば、ツアー出場への道が開ける。「コーンフェリーで25位以内に入り、米ツアーに行きたい。チャンスがあるんで、やってやろうという気持ちです」と決意を話した。

女子の黄金世代の活躍に「ちょっと気になったりします。知っている子が活躍しているので、同級生ですごいなという気持ち」と、今季から米女子ツアーに挑戦している河本結らに刺激を受け、小斉平の挑戦が再び始まる。【桝田朗】

◆小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)1998年(平10)5月22日、大阪府高槻市生まれ。3歳からゴルフを始め、小学5、6年で全国大会優勝。11年には高槻第三中1年でつるやオープンに出場しツアー初出場。13年には日刊アマで優勝。日本ウェルネス高3年時には、関西アマ、日本ジュニアで優勝し、その年の12月にプロ宣言。17年にはツアー4試合に出場。19年にはツアー15試合に出場。同年12月の米下部ツアー予選会で30位になり、今年から米下部ツアーに出場。180センチ、85キロ。