第2ラウンド終了後、2打差の4位につけた世界ランク1位のロリー・マキロイ(英国)が「リーダーボードを見れば、誰がすごいのかわかるだろう」と、ゴルフ界では数少ないアフリカ系米国人のハロルド・バーナー(29)の首位をたたえた。さらに「さまざまな人種の人たちとプレーできて幸せだ」と話した。

15年に下部ツアーから昇格した初めてのアフリカ系米国人となったバーナーは、黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に拘束時に首を8分46秒間にわたって押さえ付けられ死亡した件を受け、大会前にPGAのモナハン会長と会談。会長とともに人種差別撲滅に取り組んでいくことを確認し合った。今大会では、第1日から最終日までフロイドさんが押さえ付けられた時間にちなみ午前8時46分に、プレー中でもプレーを止め1分間の黙とうをささげることが会長名で手紙で選手たちに伝えられた。

バーナーは首位タイからスタートし開始の10番でいきなりトリプルボギー。そこから8バーディーなどで66で回った。黙とうを知らせるホーンが鳴った16番では、再開とともにバーディーを決めた。通算11アンダーで単独首位。2日間で11アンダーは、自己最高記録となった。バーナーは「いきなりトリプルボギーで、スコアをイーブンに戻すことを考えてプレーした。本当に集中できていた。バーディーを取ることを目指したんだ」とコメントした。