新型コロナウイルス感染拡大のため凍結されていた女子ゴルフのロレックスランキング(世界ランク)が再開された。

来年に延期された東京オリンピック代表を決める五輪ランクのベースになるもので、ポイントは5月14日に再始動した韓国ツアーの大会を起点にさかのぼって換算。同ツアーの7大会、日本ツアーのアース・モンダミンカップの成績などを反映している。

同ランクは日、米、欧州、韓国など世界10ツアーが公認するもので、停止中のツアーや選手に不公平が生じないよう、ポイント算出方法を一時的に修正する暫定措置をとる。選手個人の実績に重点を置くもので、適当な時期に従来のシステムに戻すとしている。

世界ランクは本来、事前104週を対象として古くなる週のポイントを徐々に減算、平均ポイントを出してランク付けするが、3月16日から韓国ツアー再開前週の5月11日までのランキング凍結期間は、104週から除外する。

また暫定システムでは、各ツアーの事情で競技が非開催となり、試合出場できない選手については、ポイントが減算されずに維持され、その週は104週に含まれない。ただし、同週に試合出場する選手の動向でランキングは変動する。

ロレックスランキング理事会のヘザー・デーリー・ドノフリオ・エグゼクティブディレクターは「先行き不透明な状況において、大会に出場している選手にとっても、出場していない選手にとっても最大限の公平性が保たれるように検討した。今後も各ツアーの再開時期が確定しない状況なので、個人の成績や出場実績に基準を置くことが最も合理的であると感じている。完璧な方法がないことは理解しているが、今回の方式がすべての選手に合理的で、ランキングシステムの整合性を保つと信じている」とのコメントを発表した。

最新の20日付世界ランクでは、凍結時から畑岡奈紗が4位→5位、鈴木愛が14位→15位、アース・モンダミンカップで優勝した渡辺彩香が452位→211位に変動。渋野日向子は12位で変わっていない。