今季のメジャー第2戦に、日本勢の先陣を切って出場した渋野日向子(21=サントリー)は、4バーディー、2ボギーの70、2アンダーでホールアウトした。

<渋野日向子の一問一答>

-第1ラウンドを振り返って

渋野 本当に、今年1番いいゴルフができたんじゃないかと思う。出だしのバーディー、バーディーは、すごいビックリしたけど、最後まで粘って2アンダーで回れたのはすごいうれしかった。

-ラフからもグリーンをとらえていたがショットは

渋野 (ラフが)長いところに入った時は、本当にどうにもならない状態。アプローチ勝負、パッティング勝負だった。全部は決められなかったですけど、何個かはパーをセーブできたので、今までと違うのかなという収穫はあります。ドライバーに関しても、曲がり幅がかなり少なくなってきていると思う。ちょっとずつ前進しているなと思いました。

-スタートの緊張感は

渋野 最初のティーショットがどうなるか緊張したけど、まっすぐ飛んでくれた。それで、バーディーチャンスについてバーディーを取れた。本当に久しぶりに、3つ(3打)とも、自分のイメージ通りのショットが打てた、パットが打てたなと思います。

-流れをつくる意味でもスタートホールのバーディーは大きかった

渋野 そうですね。大きかったですね。最初のバーディーは、セカンドで抑えのショットだったので「抑えのショットだったら、今日はちょっといいかもしれないな」と思えたので、その分、大きいクラブで打つという選択肢も増えた。最初のバーディーで、いろいろと頭を使いながら回っていました。

-パッティングではクロスハンドに変えていたが、いつから

渋野 全英で予選落ちして、3日目、4日目(全英女子オープン第3ラウンドが行われていた日から)。かなり速いグリーンで、今までの自分は強気のパットだったので、合わないんじゃないかなと思ってクロスハンドで練習した。2週間、米国で18ホール回りながら練習していた中で、かなりマッチしてくれたなと。長い距離の距離感も合ってくれたので、個人的にはよかったんじゃないかなと思います。

-過去にクロスハンドでプレーしたことは

渋野 ないです。今までに1度もないです。ジュニア時代も。

-自分で決断した

渋野 そうですね。たまに遊びで、クロスハンドで打った時に「あれっ、思ったよりも転がりがいいな」というのを、だいぶ前から思っていた。それを青木コーチに話したら「オレも思っていたんだよね」と言われて、そこから「じゃあ、クロスハンドでやってみてもいいですか」と、私から言った。全英で予選落ちした(後の)土、日曜日から練習を始めて、2週間米国で練習をやっていた。最初の方とかは、かなりパンチが入ってしまう感じだったですけど、練習する中で、距離感もしっかりとつかめてきた。何よりも、自分のパターの癖で、頭が動いちゃったり、左肩が上がっちゃうということが、クロスハンドにすることでなくなるので、けっこう平行に保つことができる分、自分の思った通りに転がってくれる。今回はそれを18ホール実践して、かなり良かったんじゃないかなと思いました。

-効果が最も出たのは8番で決めた6、7メートルのパーパットになるか

渋野 あれは、すごく読みにくかったんですけど、自分の思った通りのラインに出て、そこからは傾斜で転がってくれて入ってくれた。あれは今までの打ち方だったら、きっと入っていなかったんじゃないかなというのは、正直、思いました。

-難しいラインだったが

渋野 あれは最初がフックで、最後がスライス…、だったかな、たぶん。逆だったかもしれないけど、スネークでした(笑い)。